草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
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秀才になる方法~激しい感情の起伏は失敗の兆候

2015年04月10日 20時19分43秒 | 
 試験本番でどうすれば冷静でいられるのか。試験は、最初に「冷静になったもの」が勝ちだ。いつまでも舞い上がり、感情を高ぶらせているものはすでにして落ちている。
 ここで考え違いをしてはならない。試験場でいきなり「冷静になる」などという芸当はもともとだれにもできないことである。
 つまり、試験場で舞い上がるのは、感情を高ぶらせるのは、普段から落ち着きがないから、普段から何かと感情の起伏が激しい、からである。
 日常の生活で、感情の起伏の激しい人間は、もともと本番に弱い、それは実はあたりまえの話なのである。ふだんから芯がなく、ぶれている、そういう人は必ず本番で調子を外す。
 些細なことに、大きく感情を動揺させないこと、その意味でぶれないことである。
 静かに黙々とやるべきことを進める、それは規則正しく、ふだんの生活の変化を嫌い、いつものようにいつもの通りにこなしていくということである。
 学校から帰ると、いつものように机に向かい、いつものように教科書を開く。開くスピードもいつものようにいつもの速さでゆっくりと開く。教科書のページをゆっくりと自分のペースでめくり、いつものスピードで黙々と読む。ノートをとるときもいつものようにページを開いて、かりかりと文字を書いていく。テレビは見ない。新聞は読む。読書もする。が、基本は机に向かってただ黙々と教科書を読み、算数の問題を考え、心は常に平静に保つ。
 1年365日、この冷静な振る舞いをただ黙々と続けることである。
 こういう生活をする、これが秀才になる方法である。
 こういう生活には、勉強に優先する何か、に時間をかける、費やすなどという発想は最初から「ない」。
 多くの凡人が、なしえないことである。
 だから、凡人は本番で舞い上がるしかない。それは当然の帰結であり、特に、悩むことでもない。
 普段の勉強で、生活で、平常心、冷静さを保てない者が、本番の日に、特に、冷静でありえるはずがない。
 失敗するべくして失敗したのである。
 よくよく自分のことを考えてみるがいい。普段に感情、情緒の安定しない者が、本番の日に冷静でいられるはずがないことを。


 
 上野国立博物館庭園
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