草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
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これからの竹の会

2013年02月10日 08時50分12秒 | 
 お早うございます。本日は長時間指導の日です。今日は天気にも恵まれ子どもたちにはよかったと思わずにはおれません。わたしは昨夜は久しぶりにぐっすりと眠れました。時折落ちた子のことを思うと胸が痛みますが、しかたないと潔いのは長年こういう経験を繰り返してきた年の功かもしれません。
 ことしの受検はわたしにはいろいろな意味で「初めて」の試みがなされた年でした。これまでの過去問全国版を1冊潰すという方法を捨てて、レジュメのみで子どもたちを導いてきました。全国版を潰すのは子どもたちにはかなり重荷であるということがわかったからです。最初「竹の会入会テスト」として始めた渾身のレジュメ制作は、ついには去年の9月より制作開始の「算数をクリアーにする」シリーズで佳境に入りました。わたしはこれで、このレジュメで合格させるとの思いで一心不乱に制作に指導に没頭してきたのです。もしわたしのこのレジュメで落ちたのなら、わたしはこれからどう子どもたちを指導していけばいいのか、そこまでわたしは思い詰めていました。これで、このレジュメで合格しないはずはない、とわたしは信念をもっていました。と同時に、このレジュメ・シリーズについてこれない子たちというのは、合格は難しいのかもしれないと予測もできました。
 これからの竹の会のありかたでもいろいろと悩みました。少なくとも受検目的で入会してきた子たちが、合格が難しいのではないかとわかったときは、やはり竹の会では合格は無理ですと訳を話して退塾をお願いするのがいちばん良心的なありかたではないかと今では思っております。
 わたしには合格の可能性がある限り、その可能性がどんなに低くても、奇跡的合格の可能性をも考慮に入れてできるだけ前向きに子どもたちを受け入れてあげたいとは思っています。平成24年の都立富士高校附属中の合格は、模試では一度も結果を出せなかった子の合格であり、奇跡的な合格であったと思います。また平成22年の両国高校附属中にしてもわたしは模試の結果を確認していない子の合格でした。このへんの判断は当時は微妙に難しかったのだと思います。
 しかし、今年度の受検では、「算数クリアー」組でなければ合格は難しいというのはわたしの中にはずっとありました。とすれば今後はこの「算数クリアー」レベルの指導に耐えられなければ、合格の可能性は低いとして、早めに退塾を勧告するしかないと決意しております。逆に、小6になってからの入会でも、竹の会の入会テストに合格するほどの子であれば、今後は受け入れていきたいとも思っています。
 わたしの中では、合格率は70%以上なのです。わたしが認めた子ならほぼ99%近い確信で合格へ導けると踏んでおります。それは今年の試練がことしの指導がわたしにそういう確信を持つにいたらせたのです。もう絶対に失敗しないとわたしは決意しています。わたしには今年の合格で何をすれば合格できるのかが、はっきりと見えたのですから。
 知能が相当に高い子でもいとも簡単に落ちてしまうというのが、この適性検査です。去年落ちた子の中には、知能の高い子が2人もいました。1人はある公立中160人中の5番以内の席次にいます。それほどできる子でも落ちるのです。この落ちる子と受かる子の違いというのはわたしにははっきりと傾向が、特徴があると見ています。天才肌の子は合格しにくいのではないかと思います。勉強にムラがあるのです。こういう子というのは、将来的には、研究者などになったりとか、とにかく東大などにいく子ではないでしょうか。攻撃的な勉強をする子ですので、とにかく穴が多いのです。受けに弱いというか、守りに弱いのです。とにかく自信家で楽天的です。負の面は見ないようにしている。こういう子は将来的には大成功するのではないかと思うのです。ただ適性検査には向いていません。適性検査に向いているのは、どんな負の局面も受け入れるタフで強靱な精神の持ち主です。表に出さない子です。じっくりと思考する型の子です。性格的には大人しい子であると思います。わたしの経験では内面的に悩む子が結局合格していると思います。悩んでも表に出さないのです。しっかりと耐えようとしています。
 わたしは天才肌の子は高校受験型だと思っています。そういう子というのは高校受験で成功するのではないかと思うのです。ただし、そういう天才肌の子でも、都立西や日比谷となるとなかなか難しいかもしれません。9科目万遍なく点をとる子のみがそういう道へ進めるからです。平成20年に桐蔭理数に合格した子は内申はほとんどなく結局都立は受けられませんでした。その子は4年後に東大の経済に合格していますから、天才型というのは、そういうことなのです。もちろん並みの勉強量ではなかったとは思いますが。
 ところで、竹の会の入会試験は、学年が上になるほど難しくなる予定です。ただ今年合格した子たちが入会試験で決して満足のいく結果を出してはいなかったということがひとつあります。基本的な割合の問題さえも解けてはいなかったのです。ただ割合などはきちんと指導してあげればわかるようになるものです。だからそこがポイントなわけではありません。もっと微妙な「この子は見込みがある」という勘ですね。ただ今の入会試験では小4などでは割合は出せませんからねわたし流の知能診断です。
 わたしの目に適えば、まず合格すると思います。今はそう思っています。
 竹の会は女子塾です。騒ぐ蓋然性の高い男子の入会には消極的です。中学生も同じです。さらには、中学生が増えるのを抑制していますので、その面からも入会は難しいと思います。また他塾でやってきた子というのは、竹の会の指導システムに馴染まない場合がよくあります。「教えられる」ことに慣れてきた子たちです。ただ中1から入会して成功した人もいます。それはどやはり内向的な性格の人です。授業が苦手とか、自分で主体的に勉強に取り組んできた子たちです。平成20年の桐蔭理数合格の男子、都立西・豊島岡女子合格の子、平成22年都立富士高校合格の女子、平成23年都立小山台合格の女子などはみなそういうタイプの子でした。いや中学でも竹の会で黙々とやっていく子というのはやはりなにかひたむきな子というのが多いですね。かつて竹の会は高校受験塾でした。その当時であれば、随分外向型の子というのも成功していったと思うのですが、今はそういうタイプの子がいにくい状況にあります。
 竹の会に入会試験を経て入会した子というのは、合格の可能性を保証された子たちです。そしてこれからの竹の会の入会テストはさらにそのような将来の合格者を発掘するものになるかと思い描いております。
 入会テストは毎週日曜日の実施です。予約が必要です。
 竹の会
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平成25年都立中等一貫校合格者

都立小石川中等教育学校  合格
   板橋区立第六小学校 女子 入会2012年3月
 
  実質倍率5.2倍強の難関

都立白鴎高等学校附属中学 合格
   中央区立有馬小学校 女子 入会2012年9月
    実質倍率9.3倍強の難関
 
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