草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
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落ち込む

2007年07月12日 22時27分40秒 | 
 レジュメができない。子どもの顔は当惑ととまどい。冷たく突き放すことが多いかもしれない。が, これは女の子には結構ショックだと思う。私も後で結構気にしている。強い心で耐えてくれればといつも思う。次の指導日にやってくる。なんとかがんばってくれてるな。ホッとする。いつもギリギリのところで子どもと立ち向かっている。
 かつて机に涙をボタボタと落としながら泣いていたKさん。1あたりがどうしてもわからなかったのだ。「考えなさい」と強く言ったその言葉に涙が溢れた。1時間泣きながら問題にしがみついていた。竹の会のHPの「思い出の会員たち」に掲載の子だ。昭和女子中学に受かった。読んで見てほしい。
 Mさんは, 塾が終わるといつもお母さんと泣きながら帰っていたということです。このことはお母さんから聞きました。竹の会の体験談に出てくる大妻中に受かった子です。
 思い出してみれば ,私はいつも女の子に泣かれたきたのかもしれない。時には強く冷酷に言い放つ言葉がこたえるのかも。苦難の末, 合格を手にした彼女たち。
 指導とは, 子どもとの真剣勝負である。子どもたちが難しい顔をして取り組んでいる。子どもの弱々しい心の揺らぎとのせめぎあいである。説明する。考えさせる。また説明する。突き放す。落ち込んで席につく子ども。とまどいの顔。耐えてほしいと心の底で励ます。きっと私の心の言葉は届かない。突き放すのは, あなたたちを大人として対処しているから。考えるということに「責任」をもってほしいから。あまりにも考えていないと思ったとき,私の冷たい突き放しが反射的に出てしまう。すぐに依存してはいけない。いつもいつも説明ばかり求めてはいけない。だれも教えてくれない, だれも助けてくれないと知ったとき, 自分でなんとかするしかないと悟ったとき, 自立できるのだと思う。何が出されてもとにかく考えてやろうという開き直りも必要だ。
 あなたたちが落ち込んでいるとき, 私は心がブルーのままにじっと待っています。落ち込んでも落ち込んでも負けずに頑張って欲しい。
 あなたたちが落ち込んでいるとき, 私も落ち込んでいます。あなたたちが1あたりをわかったときのあなたたちの喜びは私にとっても喜びなんですから。
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