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草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
※2015年10月より竹の会公式HP内にブログ移転

鍛える、鍛えて鍛えて鍛え抜いてこそ

2012年10月06日 11時37分07秒 | 
 お早うございます。朝7時には起きていたのですが、雑用でドタバタしていました。もう秋ですね。陽差しは暑くても秋の臭いがします。店頭に並ぶ奈良産の柿が秋の到来を告げています。
 昨日の指導はBでした。子どもたちの心の葛藤はわかっているつもりです。算数に壁に突き当たった小5、逆算がまるで理解できない小4、ミクロマクロがまだのみ込めていない入会したばかりの小6、新シリーズで一筋縄でいかない小6と、みなそれぞれに崖っぷちですね。
 ただこれだけは言えますね。今「止めたら」なにも残らない。みなそれぞれに壁は乗り越えていくしかない。先延ばしすればするほどもはや乗り越えられないほどに、いや時間的に深刻な事態に追い込まれる。中学になって「割合を理解していない」なんてことになったらゾッとしませんか。
 小学生の、いや私立中受験でも中堅以上に合格する子たちを除いて、ほとんどがまともに計算もできないままに、そして割合の理解のないままに中学生になってゆくのですね。
 学校では「できるほう」という小学生で、竹の会では箸にも棒にもかからないというのが事実です。多くの小学生を子どもにもつ親御さんの認識というものもかなりに甘いと思います。学校でできるということで安心している方が多いのですが、学校ではなんの本質的な理解も得られていないような気がします。
 竹の会では中学生はとらないことにしています。それでもまあ少ないですがいることはいます。ただ公立中なら竹の会で指導を受けるには学年順位一ケタはあたりまえです。いや学年一ケタでも足りない。学年1番です。
 ところで、わたしは子どもたちの指導を通して「次の一手」を考えます。今、この子に何が一番必要か、ということをいつも思料しているわけです。
 昨日のBの指導でもいろいろと考えさせられました。小石川の問題で全く為す術のなかった状況を見て、しばし考えました。「合格答案への道」、「算数をクリアーする」をとにかく作れるだけ作って、鍛え抜くしかないと思いました。わたしの、つまり指導する側からは「鍛える」ですが、本人たちは「鍛錬する」という強い意志が必要です。
 小石川レベルの難問を毎朝考えて鍛錬することです。わたしは子どもたちによくこれまでに解いてきた過去問などを「解き直す」ということを何度となく指示してきました。
 いい加減に解き直すのではなくて、きちんと小数第2位まで求めて小数第1まで出すというような面倒臭い計算も律儀に解き直してほしいですね。一問10秒で解き直すなどということを今年の不合格者がやったそうですが、勉強というものをなめてはいけません。甘くみてはいけません。答えを盗み見して解いたことにするなどという行為は勉強するということの意味がまるでわかってない。勉強に誤魔化しは通じないということです。誤魔化しはそのまま自分に降りかかってきます。自分がいかにできないかを白日の下にさらけ出してこそ生きる途も見つかろうというものです。
 解き直しをきちんきちんとやることです。剣でいえば、素振りですね。あるいは剣技の型です。1年365日同じ型をくり返す。これをバカらしいとか思っている人は結局何も得られないままに人生を閉じることになる。型を完璧にしてこそ初めて「型を打ち破る」ことも、「型から」さらなるなにかに到達することもできるのです。
 わたしはこれからあなたたちを鍛えて鍛えて鍛え抜くことにします。そしてあなたたちは1年365日欠かさず鍛錬することです。
 何もやらないままにすでに結果はわかっているとして無為に過ごす人たちはそのまますでにわかっている結果にしたがえばいいのです。
 竹の会の子どもたちは、そうはならないでほしい。
 志のある人生を歩んでほしい。
 By 竹の会
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