「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

築地本願寺、仏教文化講座2015.1ひろさちや氏

2015-01-24 21:08:36 | 仏教
講師はひろさちや。

仏教関係の本を書かれている仏教思想家。
78才。

今日のお題は、ご縁の世界。

最近うなぎが少なくなってきている。
うなぎの稚魚をトラックで運ぶと弱って
8割は、死んでしまう。

ところが、この稚魚の水槽になまずを
入れる。なまずは、稚魚を食べる。
すると、2割は食べられるが、8割は
生き残る。
なまずに食べられまいと、必死になって
稚魚は逃げる。そうしているうちに
元気になる。

これがご縁。

敵がいなければいいというが、
敵がいるから、がんばれる。

みなさん、おしゅうとめさんを
いじめてはいけませんよ。
いじめたら長生きします。(笑)

(実験かなにかで)
ねずみが増えていくのをほっといても、
無限大に増えては行かない。
増えすぎてくると、ねずみはストレスを
感じ死んでしまう。


ある講演会の控え室で、ある青年と話す機会が
あった。中学生のころから引きこもりで
現在28歳。
どうしたら、引きこもりを直せるでしょうか?

→せっかく、ひきこもりになったのだから、
もう少し続けたら?(笑)


天台宗主催で、親と引きこもりに対する
話し合いの会がある。
その中での話。学校へ行かないから、殴って
子供を無理やり学校へ行かせた。
時がたち、今度は親のほうが、殴られる番になって
家庭があれた。
親は、もうあきらめた。ひきこもりでも
いいじゃない。
そしたら、その子はやさしくなり、
家事の手伝いも進んでするようになった。

幼稚園で、
自閉症の子が入ってきた。
先生は、いかにして、自閉症を治すかという
ことに力をそそぐ。
盲目の子が入ってきた。
先生は、目が見えるようにすることができない。
しかし、目が見えなくても、この子を幸せにする。
これが教育。


夫婦でけんか。
見方を変える。
気に入らないこともあるけど
仏様から、この相手をあずかっている。
あずかりもの。

親子もそう。
親もあずかりものと思う。
たとえ、ボケた親でも、そう思えばよい。

ひろさちやの母が60代のころの会話。
ぼけないようにと、お寺におまいり。
ぼけると迷惑がかかるから。
結局、人が生きることというのは、
迷惑をかけているなんだよ。
ぼけるかぼけないかは、アミダさんが
決める。

みんな個々にすばらしい。
劣等生がいるから優等生は優等生で
いられる。むしろ、優等生は劣等生に
感謝しなければならない。
貧乏人がいるからお金持ちがいる。

貧しくても幸せに生きる。

江戸時代の人たちは貧乏で、
仕事も4時間くらいしなかったという。


ひろさちや、もうインドに30回以上旅行。
ある知人にもあるとき会いに行ったが、
出会えなかった。
その次の時には、その知人にあった。
あのとき、どうしていたの?
→父の看病をずっとしていた。看病で
6ヶ月会社を休んでいた。

6ヶ月後、父は亡くなった。
病名もわからなかったらしい。
その間、医者が来たのは2回ほど。

日本なら、病院へ入れて、見てもらう。

ひろさちやの論としては、
ずっと家族のもとにいれて、幸せ。
(でも一般的な日本人は、病院へ入院させて
 少しでも長生きさせたい方が多いと思うが。)


貧しいなら、
貧しいまま幸せになることを考える。
病気なら、
病気のまま幸せになることを考える。


そのまんまでよい。
貧しいかそうでないかは
アミダさんにまかせればよい。
病気になるかならないか
アミダさんにまかせればよい。
(いつ死ぬかは
 アミダさんにまかせればよい)

(まかすことにより、
 なんとなく気が楽になる感じがする)


犯罪者は問答無用に悪いのでしょうか?
法然や親鸞、流刑にあっている。
当時は、犯罪者あつかい。

(そういうことがあって、今の浄土宗、
 浄土真宗がある。これもご縁)


かつての東京オリンピック。
ある人が、オリンピックは参加することに
意義があると言った。
英語に直すと、その一部は、take part。
一部を担うという意味。

人それぞれには、役割がある。



ひろさちやの講演は、おもしろい。
ちょっと始まる前は眠かったが、
眠くなることもなく、聞けた。







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