ボクシングレヴュー

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菊井、世界王座挑戦へ

2007年05月29日 | その他
前日本スーパー・フライ級王者で、WBC15位にランクされる
菊井徹平が、7月14日、メキシコで世界タイトルに挑戦することが
発表された。チャンピオンは、クリスチャン・ミハレス
川嶋勝重との2戦で、日本にも馴染みのある選手だ。

菊井は前の試合で河野公平に敗れて日本タイトルを失っている。
つまり、再起戦がいきなり世界タイトルマッチになったわけだ。
21勝のうちKO勝ちがわずか4度しかない菊井を、ミハレス陣営が
怖さのない「安全パイ」と見て挑戦者に指名したのだろう。
軽量級のスター選手、ホルヘ・アルセとのビッグマッチを
終えたばかりのミハレスにしてみれば、取り合えず手頃な相手との
防衛戦をこなしておこうという考えなのだと思う。


あのアルセに予想外の大差判定勝ちを収めたことで、ミハレスの
評価は急上昇している。川嶋との初戦の頃はそれほどの選手だとは
思わなかったが、川嶋との再戦、そしてアルセ戦と、ミハレスは
一試合ごとに安定感を増してきている観がある。

そんなミハレスと対戦するのだから、菊井の圧倒的不利という予想は
仕方ないことだ。おまけに敵地というハンディもある。ただ、
菊井ならミハレスと噛み合うのではないか、という期待もないではない。


これは僕の勝手な推測だが、ミハレスは川嶋との連戦で、世界レベルの
ファイターへの対処法を学び、それがアルセ戦での快勝に繋がった
のではないだろうか。初戦ではダウンを奪われた末の僅差判定勝ち、
再戦では終始ペースを握ってTKO勝ち。その経験があったからこそ、
アルセ相手にあれほど見事な試合を披露できたのでは、と思うのだ。

しかし菊井は、川嶋やアルセとはまるでタイプが違う。というより
正反対で、タイプ的にはむしろミハレスに近いテクニシャンなのだ。


もちろん、同じテクニシャンといっても、これまで戦ってきた
相手のレベルが違う。やはり菊井が勝つ可能性はかなり低いと
言わざるを得ないだろう。

ただ、菊井は前回の敗戦で評価を下げているし、失うものは何もない。
自分のボクシングがどこまで通用するか、思い切って試して来れば
いいと思う。少なくともキャリアの面では、菊井にとってこれは
とても大きな財産になるはずだ。健闘を祈りたい。

4 コメント

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Unknown (白圭)
2007-05-30 18:21:01
こんにちは。
私も根拠はないのですが、菊井選手とミハレス選手は「噛み合う」予感がしています。
アルセ戦の圧勝は、敵方のサウスポー対策の不備が原因と思います。マック・クリハラ氏の手腕にも期待しています。
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Unknown (たかお)
2007-06-01 20:56:40
白圭さん、こんばんは。

僕も菊井とミハレスは噛みあうのでは?と思います。
アルセ戦の出来があまりに良かったので、不利の予想は
仕方ないことではありますが、何とか頑張って欲しいですね。
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連れは (Unknown)
2007-06-14 22:12:24
マックとは合わないと見てますが
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Unknown (たかお)
2007-06-16 22:32:13
Unknownさん、コメントありがとうございます。

ちょっと意味がよく分からなかったので、
返事が遅れてしまいました。すみません。
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