1105話）ブロッコリーの育苗

苗を買えばすむ話なんですけど、種から育てるのがすきで、今年もキャベツとブロッコリーの育苗をしています。盛夏のうえに、私が8月22日から3週間、ルスをしますので、けっこうやりにくいのです。

以前は、これらについても、胚軸切断挿し芽をおこない、けっこうおもしろい結果がでていました。本葉が2～3枚のころに地際で茎を切り、それを挿し芽するのです。根がたくさんでて、ふつうに育てたものより強くて、育ちもいいんですね。

ところが人にすすめると、「残酷な…」といった反応が多くて、なかには「ヘンタイじゃないか！」といいたげな顔にであうことまであるんですね。そのうち、自分でも面倒くさくなってしまいました。まあ、なかには枯れるものもでてきますし。

そこで今回は、掘り出したブロッコリーの苗の根の先端をちょっとだけ切り、ほぼ横に寝かせて植えて土をかけ、子葉の近くまで埋めてしまいました。こうしてやると、本来の根と、胚軸から新しくでる根と、両方が生きるはずです。枯れさせる心配もないでしょうし、残酷だとみられることもないでしょう。

種から育てると、足りなくなるのは困りますから、余裕をみて種を蒔きます。そうすると、必要以上に苗ができます。で、結局は密植になってしまうんですね。周囲に苗をもらってくれる人がいるといいんですけど。