1107話)ヒメウコギの怪(2)

大阪の事務所で引っ越しの最中、薬用植物の図鑑『中草葯図譜(五)』(広東科技出版社、2007)がでてきたので、何気なく開いたら、そのページにでていたのが刺五加(Acanthopanax senticosus Rupr.et Maxim.)でした。つい読みたくなるんですけど、作業の最中にそんなことをしたら、東川事務局長に叱られます。でも、こんな偶然が重なるために、私は深みにはまってしまうのです。

中国ではウコギは五加で、その唐音がなまって日本のウコギになったと本には書かれています。ただ、五加と呼ばれるものに大きく2つあって、北五加とか香五加、杠柳と呼ばれるものは、ウコギ科ではなく、キョウチクトウ科(ガガイモ亜科)の藤本。ツルですね。霊丘の南天門自然植物園とその周辺にもたくさん自生しています。今回、これは除外します。

他の1つがウコギ科の五加です。先ほどの草葯図譜が代表として扱っているのは刺五加です。この学名(ラテン名)を日本のウエブで検索すると、エゾウコギがでてきました。

いまもそうかどうかわかりませんが、少なくとも一時期、このエゾウコギの薬効がすごく注目されたようですね。高井さんに教えられて、ネットで検索すると、でるわ、でるわ。ある精神科医のブログには、ストレス、うつ、認知症に効果がある、となっておりまして。

私はさっそくネットで「五加皮」を買い(写真)、すぐにショウチュウに漬け、それはすぐには飲めませんので、土瓶をもちだして煎じて飲んでみました。独特の苦さなんですけど、飲みにくいとは思いません。

そのようすをみながら、つれあいは、「この熱中症はもう病気だよね」といっています。
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