931話)桑干河を下っていくと

桑干河は山西省西北部の山中に源をもち、東へ流れます。大同市のほぼまん中を西から東に横切り、河北省に入ります。そして、壷流河、洋河と合流して、永定河と名を変えます。永定河は北京の西郊外を流れ、やがて海河に合流して、渤海に注ぎます。 そのように書かれていることがよくありますし、私もそう書いていました。ところが今回、桑干河はどこで海河に合流するのか、GoogleMapで捜してみたところ、そう単純なこと . . . 本文を読む
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930話)河底がトウモロコシ畑に

前回の固定橋から桑干河をちょっとさかのぼったところに応県があります。ここも私の定点観測の地点で、通るたびに水量を観察し、写真を撮っています。この写真、なんだと思います? トウモロコシ畑ですよね。でも、その先に橋があり、車が通っているのがわかるでしょ。 じつはここ、桑乾河の河底なんです。水が流れてこないのをいいことに、付近の農民が耕作をはじめてしまったんですね。河底ですから、土は肥えていますし、ふ . . . 本文を読む
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929話)流れが消えた桑干河

河川という河川、ダムというダムから水が消えました。大同でいちばん大きな河は桑干河ですが、大同市の南の渾源県、広霊県、霊丘県へ向かうときは、かならずこの河を越えました。そのときに渡るのが固定橋です。ここを渡るとき、私はいつも水の状態を確認し、写真を撮っていました。 最後に流れらしい流れをみたのは、1997年夏です。テレビ朝日の取材クルーがきたとき、この河の畔で撮影したのです。付近の農民が濁流のなか . . . 本文を読む
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928話)井戸を掘った人を忘れるな

村にポンプが届いたのは夕方だったそうです。全村の人が集まって、帰ろうとしません。しかたなしに技術者は夜を徹して取り付け作業に取り組んだそう。水がでたのは夜明け前の4時すぎだったそうです。 井戸のわきに立派な記念碑が建てられました。「水を飲むときは井戸を掘った人のことを忘れるな」と彫られています。 井戸を掘る前後に、日本からのツアーが訪れて、農家でホームステイしました。井戸を掘る前はたいへんな村 . . . 本文を読む
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