中国の内陸部での緑化協力にかかわる報告です。
続々・黄土高原レポート
305話)ムレスズメ属
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/ac/a1f341d0f9b6b6b302190a3247247271.jpg)
大同のあたりで、緑化につかわれる樹木のうち、いちばんつよいのは、なんといっても檸条でしょうね。マメ科ムレスズメ属の灌木で、黄色い花をつけ、トゲがあります。黄土丘陵の特徴は、雨が少なく、土がやせていることですから、乾燥と痩せ地につよいものでないと、育ちません。
乾燥につよいということは、根が長いと言い換えてもいいかもしれません。それも2通りあります。1つは横に長く根をはるタイプで、これも乾燥につよいヤナギハグミ(沙棘)はどうもこっちのよう。もう1つは深く根をおろすタイプで、ムレスズメがその代表です。雨で崩れた崖の断面で、ムレスズメの根が露出しているところをみました。私がみたのは4mあまりでしたが、6mぐらいは伸びる、ともききました。
そして、本格的な旱魃に耐えるのは、後者です。ヤナギハグミは、ひどい旱魃の年には枯れるものがでてきます。そのうえ旱魃の年には、バッタや毛虫などが大発生することが多いのですが、その被害をヤナギハグミは受けます。
ムレスズメは、どんな大旱魃の年にも平気な顔をしています。自分が生きるだけでなく、きちんと種子をつけ、それがちゃんと充実し、パチッとサヤがはじけて、かなり遠くまで種子を飛ばします。
となると、あたり一面、ムレスズメのブッシュになりそうですけど、天然更新のものは意外と少ないのです。マメ科で種子の皮が硬いから、なかなか吸水しないのかもしれません。人が蒔くと、発芽率は高いんですけど。
乾燥につよいということは、根が長いと言い換えてもいいかもしれません。それも2通りあります。1つは横に長く根をはるタイプで、これも乾燥につよいヤナギハグミ(沙棘)はどうもこっちのよう。もう1つは深く根をおろすタイプで、ムレスズメがその代表です。雨で崩れた崖の断面で、ムレスズメの根が露出しているところをみました。私がみたのは4mあまりでしたが、6mぐらいは伸びる、ともききました。
そして、本格的な旱魃に耐えるのは、後者です。ヤナギハグミは、ひどい旱魃の年には枯れるものがでてきます。そのうえ旱魃の年には、バッタや毛虫などが大発生することが多いのですが、その被害をヤナギハグミは受けます。
ムレスズメは、どんな大旱魃の年にも平気な顔をしています。自分が生きるだけでなく、きちんと種子をつけ、それがちゃんと充実し、パチッとサヤがはじけて、かなり遠くまで種子を飛ばします。
となると、あたり一面、ムレスズメのブッシュになりそうですけど、天然更新のものは意外と少ないのです。マメ科で種子の皮が硬いから、なかなか吸水しないのかもしれません。人が蒔くと、発芽率は高いんですけど。
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ムレスズメ、バッタ、ブッシュ。分からない単語が多すぎて翻訳に影響しています。
バッタはイナゴ(蝗虫)のなかまです。
ブッシュは灌木が生い茂って、薮状になっていることです。「灌木叢」で、わかりませんか?