507話)樹木を測る

 霊丘県の南天門自然植物園で、継続的な植物調査をつづけています。といっても、2008年3月が最初で、この春でまだ3回目。

 この地方では北向きの日陰斜面(陰坡)と、南向きの日向斜面(陽坡)とでは、植物の生育がまるでちがいます。前者は樹木も育ちますが、後者は草もまばら、といったことが多いのです。

 そこで、陰坡と陽坡にそれぞれ1つずつ調査区を設けました。20m四方をロープで囲い、そのなかの樹木に1本ずつ、プラスチックの番号札がつけてあります。胸高直径を同じ位置で測るために、地表から120cmのところに白ペンキで印がつけました。あわせて、樹高も測定しています。

 地元のスタッフたちも、たいへん乗り気です。自分たちが育てている樹木が成長していくのをたしかめるのが楽しいんでしょうね。「毎年3月だよ!」といってあるのですが、葉が落ちるのを待って、秋のうちにも測ってしまうんですね。

 ところが、去年の9月とことしの4月、大同県でアンズの直径を測ることがあったのですけど、その数値がかなりちがうのです。春のほうがかなり小さくなっています。冬のあいだに縮むのでしょうね。やはり、同じ時期に測らないといけません。
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