1054話)スズメ対策

一昨年のことだったか、緑の地球環境センターの一角にアワとキビが植えてあり、それにスズメがたかってほんとにひどいことになる。このあたりではトウモロコシ以外をつくっている農家は少なく、ここには木があって羽を休めるのにもつごうがいいので、集まってくるのだ。

それを霞網で獲っていた。食べたいわけじゃない、スズメがこなければそれでいい、というので、日本から金銀や赤白が裏表になったテープとか防鳥ラインを届けてもらった。すごい!鳥がいなくなった、というので、中国のスズメは単純だなとバカにしていたのだが、3日目には慣れてしまって、元の木阿弥。

また、霞網に戻った。ことしの8月に日本からきた若い女性たちがそれをみて、かわいそう、かわいそうと言っているのをみて、魏生学副所長が考えたよう。空港で鳥避けに使っている薬を買ってきたら、一羽もいなくなったという。

臭いで追うというので、化学実験の要領で、そおっと臭いをかぐと、げえっ! とくに臭いは感じなかったが、強烈な刺激がきた。反射的につばを吐いていた。

薬は全部つかったというし、ビンも包装も残っていない。また買いにいってもいいというので、ついていくと、いつも種などを買う店だった。


売り切れて1つも残っていない、という。空き箱でもないかと探してもらうと、ほかの農薬のはいっていた段ボール箱に、紙が一枚張ってあるだけだった。これでは名前のほかは、成分がなにかなどなにもわからない。
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