1131話)南天門自然植物園の変遷(18)

南天門自然植物園にはきれいな花も多いのです。緯度が40度近くで、海抜が900~1300mほどですから、日本でいえば高山植物といったところでしょうか。でも、夏の日中は気温がけっこう上がりますので、暑さにも強いですね。

これから何回か、草花をみていただきましょう。最初に登場するのはこれ。いつもヒエンソウ(飛燕草)と呼んでいたのですが、手元のポケット図鑑によると、これは「翠雀」(Delphinium grandiflorum)で、飛燕草はべつにあるそうです。でも、この図鑑にはそれは載っていません。

立花吉茂先生がこの花の色に魅せられていました。どこにでも生えていますから、車や人が踏みつぶすと、悲鳴をあげておられたんですよ。そして「ザンネンですが、日本ではこの色は出せません」とのこと。日中はカーッと照って、しっかり光合成をし、夜間はすとんと気温が下がって呼吸による消耗が抑えられる。それが透明感のある花色をつくるのだそうです。

これもザンネンですが、私のデジカメは紫色の発色がほんとにうまくいきません。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 1130話)クリ... 1132話)南天... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。