600話)遇駕山のマツ

 大同県聚楽郷と協力して造林した采涼山プロジェクトから、南に目をやると、もっと大きなグリーンベルトがみえます。遇駕山プロジェクトで、面積は1000ha近くあり、植栽されたのは1985年ですから、もう25年をへています。残念なことに亡くなった大同事務所の技術顧問、侯喜さんも大同市林業局の技術スタッフとして参加しました。

 植えられているのは大部分がアブラマツ(油松)で、ごく少数のモンゴリマツ(樟子松)がまじっています。モンゴリマツをもっとたくさん植えたかったけど、苗が手にはいらなかった、と侯喜さんが話していました。

 造林地のすぐ南を京包線が通っています。北京と内蒙古の包頭をむすぶ鉄道です。包頭の先も鉄道はずっと伸び、満州里をへて、シベリア鉄道につながり、終点はモスクワ。造林地の北には、大同-張家口の幹線道路があります。この地方で最初の造林地に選ばれたのは、そのような宣伝効果もみこまれたのでしょう。

 大きなものは6~7mに育ってきました。すでに過密になっているところもあります。枝打ち、間伐がそろそろ必要なのでしょう。
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