1016話)守口堡のアンズ(3)

問題点がわかってからの対応は鮮やかでした。私も知らないうちになされていたのです。

緑色地球網絡大同事務所の武春珍所長が技術者を派遣し、現場で接ぎ木をさせたのです。ふつう接ぎ木といえば、せいぜい直径1cm程度の枝を接ぐんですけど、ここでは直径3cmもある太くて長い枝が接がれ、太い針金で結びつけてありました。それでも着くんですねえ。

私たちの協力プロジェクトのアンズは、それまでほとんどが仁用杏で、種のなかの杏仁を目的とするものでした。それにたいしてここでは果肉を食べる品種でした。陽高県は古くからのアンズの産地で、道路沿いに小さな小屋や屋台がでて、干し杏や杏のシロップ漬けなどを売っているのです。残念ながら、私は、守口堡の杏を食べたことも見たこともありません。その時期にここにくることがなかったのです。

村の人がそれ以後、このアンズをたいせつに扱いだしたのはたしかです。今回の写真、できがいいとはいえないのですが、畑のなかに小さな溝を掘って、水を流し込んでいるようすを見ていただけるでしょう。ここのアンズについて、もう1回書きます。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 1015話)守口... 1017話)守口... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。