163)綱渡り

 年度末になると毎年、頭が痛いのです。またお金がたりません。
 緑化の適期は春です。しかし前号で書いたように事前の整地作業は前年の夏にすますのがいいのです。計画はそれ以前に立てないといけません。その段階で手元にお金はほとんどありません。入るだろうという予想と期待のもとに計画するわけです。
 私たちの協力事業は17年目に入りました。長くつづいたのはいいことばかりではありません。助成金には年限があり、多くは3年から5年。「ご遠慮ください」といわれることも増えてきました。その穴を埋めて企業や個人からの寄付金がだんだん増えてきました。国税庁によって会計や組織の透明性が認められ、税制上の優遇措置を受ける「認定NPO法人」になったのが大きいと思います。企業も環境に目を向けるようになり、NGOとの共働もすすみました。それでも足りないのです。
 レートの変動もあります。円が高くなるとラクですが、ここ数年は年初に比べ、だんだん安くなることが多かったのです。
 そんなこんなで、まるで綱渡りです。綱をないながら綱渡りしているようなもの…会員総会の事業報告で私はそのように話してきました。「このままではつぶれますよ!」と悲鳴をあげるんですけど、「またジョーダンを」といって軽く受け流されてしまいます。なまじっか、しっかりしているように外からみられるのが苦労の種なんですかねえ?
 【イラストの説明】大同市総工会の柴京雲副主席が書いた私のイラスト。中国で木を植える一方、日本でお金集めに乞食のようにしているとのこと。
 (2008年4月5日号)
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