1052話)山の作物

海抜1600mほどの峠を越えるとき、同行の魏生学さんが「莜麦だ!」と叫びました。和名はハダカエンバクというのだそうです。彼の故郷の新栄区の名物で、フランスのポンピドー大統領が大同にきたとき、食卓に供されたのだそう。

私は以前から写真を撮りたかったのです。ところが莜麦の畑は私たちが走っている道路よりはずっと高いところにあって、たどりつくのも容易ではありません。生育期間が短いので、無霜期の短い高所で栽培します。

なかに一枚、道路のすぐそばにありました。土地が肥えていて、育ちすぎたのでしょうか、畑の半分くらい、倒れてしまっています。念願の写真を撮りました。


車を停めた道端にアマが生えていました。これも高所で栽培する作物で、油を搾るのです。山西省ではこれを胡麻と呼びます。とてもきれいな花が咲くのですが、このカメラでは色がでていません。(カメラのせいじゃなくて、腕のせいか?)


直径7~8mmの実がついており、すでに熟したものもありましたので、種をとりだしてみました。

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