goo blog サービス終了のお知らせ 

825話)葉むしり

 伐ってきた標本の樹木を、幹、枝、葉に分けて、それぞれの重量を測ります。実がついているものについては、それも別個に測りました。このときは、大学の先生をはじめ、何人もの専門家が参加したのですが、「葉をむしって測るのは、学生のとき以来ですよ」などといいながら、みなさん楽しそうでした。そのぶん、若返ることができたのかもしれません。

 乾燥重量も知りたいんですけど、完全に乾燥するまでここにいるわけにはいきませんので、少量のサンプルを大同まで持ち帰り、乾燥機にかけて乾燥し、それから重量を測りました。ナマの状態と乾燥後の比率を求め、そこから全体についての乾燥重量を推定することができます。

 前中久行代表は、各種サイズのナラやトネリコの、胸高直径と樹高の相関グラフを書き、近似の方程式をつくりました。体積と乾燥重量の関係もわかりましたので、けっきょく、胸高直径を測りさえすれば、そこに現存量がどれだけあるか、その近似値がわかるようになったのです。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 824話)何本か... 号外)ボタン... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。