1118話)南天門自然植物園の変遷(6)

1999年の4月初めに、近くの南庄村の人たちと日本からのボランティアが参加して、起工式をもちました。そのときの写真がこれで、私が撮りました。だいたいの場所はわかっていますが、どこに立ってカメラをかまえたか、思いだせません。それくらい、風景が変わってしまったのです。

いちばん最初に大同を訪れた1992年1月から、私はビデオカメラを回していました。最初はHi8だったものが、やがてデジタル(テープ)になり、最後のころはハイビジョンの内蔵メモリになりました。ところがこの起工式の日の映像素材がないのです。いまとなってはとてもくやしい!

柴田昌平さんをディレクターとするテレビクルーが撮影にきて、私も被写体の一人にされてしまったためです。その作品はその年の5月の連休あけに、NHK-BS2の「地球に好奇心」シリーズで、「中国黄土高原-失われた森の文化を求めて」(75分)と題して放映されました。

ビデオ撮影をつづけたことは、私の観察眼を高めるためにずいぶん役立ったと思います。とくにプロの編集者に編集してもらったのがよかった。なにかのストーリーをつくるためには、異なったアングル、異なったサイズの絵がひと揃い必要になります。どんなすばらしい絵であっても、単独では使いようがない。必要な絵を撮るために、いろんな角度から観察する習慣が、自然に身についたのです。
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