1310話)阪神大震災とボランティア(1)

新聞などに阪神大震災の特集記事がめだつようになりました。25年といえば四半世紀、大きな節目ですものね。

緑の地球ネットワークにとっても、私にとっても、震災はとても大きな影響をもたらしました。そのときはほんとにたいへんでしたけど、その時期がすぎると、あれがあったから私たちのネットワークも、私個人も生き残ることができたのだと思っています。

発生時間は1995年1月17日午前5時46分52秒ですけど、私はそのときすでに目を覚ましていました。その日の朝日新聞の朝刊に私たちの活動を紹介する記事が掲載されることになっていたので、早く起き出し、配られたばかりの新聞を読み終えたところだったのです。大きな記事だったんですけど、読んだ人はほとんどいなかったのではないでしょうか。私がそういうと、まだ当日だったから記事になったんです、掲載の予定がもっとあとだったら絶対に掲載されることはなかったでしょう、と言われました。そうでしょうね。緑の地球ネットワークのホームページにおいていますので、ごらんになってください。
http://www.gen-tree.org/extras/newspaper/19950117_asahi-shimbun-m.jpg

激しい揺れが長くつづき、不気味で大きなきしみがあり、倒れるかもしれないなと恐怖を感じました。寝床のよこのタンスの引き出しが飛び出し、私たち夫婦の枕元を飛び越して、部屋の反対側に転がっていましたからね。あれが頭や顔にぶつかってたら、どうにもならなかったでしょう。家中がとんでもないことになっていました。倒れるものはすべて倒れ、割れるものはすべて割れていました。

ずっとあとのことですけど、市役所に被災届をだしにいって、「半壊であることを現場で確認しています」と言われたので、「半分も壊れていません」と返したら、「半分も壊れたら全壊ですよ」。
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コメント
 
 
 
夫婦喧嘩は存在しない (浅井洋)
2020-01-16 08:09:42
高見さま

  50年前が 安田講堂で 25年前が 阪神大震災でしたね
同じ事を 10年20年単位で やらないと イケナイのでしょうね

 だから 黄土高原レポートが大事なのでしょうね
 
 
 
大同でつづいたことの理由 (高見邦雄)
2020-01-16 14:58:53
大同で25年もつづいたのにはこんな理由がありました。第1回の緑化協力団の団長だった石原忠一さんが、太原でも、大同でも、北京でも、あいさつのたびに「この協力事業は少なくとも20年は継続します」と話されたのですね。私はそのとなりでハラハラしていましたが、団長のあいさつに口をはさむわけにもいきません。
人はいないし、お金はないし、すぐにつぶれてもふしぎはないのに、いきなり20年ですからね。でも、そういう尺度を最初に示されたのはとてもよかったと思います。
 
 
 
Unknown (森本寿男)
2020-01-16 19:18:02
あの日の朝日新聞に掲載されていたのですね。本当に大変な苦労をされたのですね。
 
 
 
夫婦喧嘩は存在しない (浅井洋)
2020-01-17 06:19:25
高見様
 あと20年と 言う 尺度は 凄いですね
僕は あと20年 生きると92歳です でも 生きるかもしれないので
その 尺度を 考えてみます

  ありがとう ございます
 
 
 
苦労といえないこともないでしょうけど (高見邦雄)
2020-01-17 10:02:32
森本さま
ありがとうございます。まあ、最初のころは失敗つづきでしたからね。辛いこともありました。でも、振り返って、おもしろかったと思います。そういうとつれあいは「周囲の犠牲のうえに……」というんですけど。
 
 
 
教えてください。 (高見邦雄)
2020-01-17 10:05:24
これから先の20年を考えるとつらいですね。なんか日本はだんだん壊れていくんじゃないかと心配なこともありますし。
ところで浅井さんの「夫婦喧嘩は存在しない」というのはどういう意味ですか?
 
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