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887話)アンズの剪定枝

いい実をならせるために、アンズは毎年、剪定する必要があります。面積は広いし、数は多いしで、その枝がけっこうな量になります。村のなかを歩くと、農家の前に立てかけて乾かしています。煮炊きにつかうのですね。

アンズの枝も商品になるそうです。線香に加工するために、業者が買い集めています。でも、量としてはわずかなものでしょう。たいていは各農家で生活燃料として使っています。

1999年にNHKのBS2の番組「中国黄土高原-失われた森の文化を求めて」の取材先の1つがこの呉城村でした。そのなかに、1人の男が灌木を根っこごと引き抜き、馬車に積んで帰るシーンがありました。燃料にするためです。

アンズの剪定枝で燃料がまかなえるようになれば、そのようなことは必要ありません。周囲に自然に森林が再生する条件ができるのです。さらに、それまでは燃料として燃やされていたアワ・キビなどの藁、トウモロコシやヒマワリの茎などが、堆肥として畑にもどることになります。やせる一方だった畑の土壌が、逆に肥える可能性がでてくるわけです。
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