958話）緑の地球環境センターのアンズ

緑の地球環境センターのアンズが開花しました。これには特別の思いがあります。このアンズはもともとここから2kmほど離れた実験果樹園「かけはしの森」に植えられたのです。1997年から3年をかけました。

アンズは4年目から結果しますので、2011年には最初の実がなるはずだったのです。ところがこの年の春、とんでもない情報が入ってきたのです。大同県のあの一帯に、大きな工業団地が造成されることになり、私たちの果樹園と白登苗圃がそのなかにすっぽりと含まれることになったのです。

建設が始まったばかりの緑の地球環境センターに、この果樹や白登苗圃の苗をあわてて移したのです。大きな苗だけでも2万本を、わずか10日間で移しました。しかし、この移植で果樹の生育は遅れてしまいました。ようやくそれを取り戻すことができたんですね。

7月には初めての収穫が期待できます。それによって、いくらかでも経費を補ってくれれば、うれしいことです。