1012話)旧徐町郷のマツ(2)

ここに植えているマツの大部分はアブラマツ(油松)です。この地方の在来種で、成長はそう速くなく、樹形も崩れることが多いのですが、自然条件には適していると言えるでしょう。

植栽後、20年以上がたって、混み合うところもでてきています。しかし、この地方では枝打ちや間伐の経験がないのです。

前中久行代表(写真)が、「小さいものが混み合っているところは気にする必要はなく、そのままにしておけばいいのです。大きいもの同士が競合するようになったところは、どちらかを間引く必要があります」。そうなのですね。そして大きいものを間引くと、近くのものが生育を早める、といったことも考慮する必要があるでしょう。

間伐材の利用にも目をむける必要があるでしょう。木のないところですので、木材は非常に高価です。たいていの農村の住居はレンガ建てですが、屋根を葺くときには垂木が必要です。わりと小さくてもつかえるので、もうちょっと待つのでしょうか。

facebookで前回の記事をみた中村英さんが、「杏が失敗したところでしょ」とコメントをくれました。そのとおりです。ここのマツがうまく活着したことが、翌年からアンズを植える契機になり、そしてそれが大失敗に終わったのです。
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