004)花の命は短くて……

農村のこどもは育ちが遅いんです。通訳の王萍が最初に農村にきたとき、こどもの年齢をきいてはびっくりしていました。都市の子にくらべ、2?3歳は小さくみえるというのです。
かわいい娘がいたので、中学生くらいかなと思って年齢をきいたら、18歳だといいます。冗談半分で「あなたの喜糖(結婚式で配るアメ)を食べたいな」といったら、「来年きてください」。えーっ、もう結婚するの。
2年ほどたって再会すると、大きなおなかをしていました。あのときは痛々しい感じがしたのに、どっしりと落ち着いています。そして、こどもの2?3人も産んだら、転げ落ちるように老け込むんですよ。栄養状態がよくないし、紫外線、乾燥、強風、水不足……、よくないことだらけです。
最初のころは、そういう事情を知りませんでした。あるとき緑化運動の宣伝カーに乗ったら、魅力的な中年女性がとなりに座ったんです。県のテレビ局のアナウンサーだそう。なるほどね。私の年齢をきいてきたので答えると、「信じられない。ずっと若くみえる」とのこと。
お返しにだったら、こちらもきいていいでしょう。「いくつにみえるか?」というので、私と同じくらいだと思ったのですが、5つほどサバをよんで「39歳」と答えると、強い調子で「不対!」(ちがいます)。ほんとは33歳だというのです。発展の可能性をひとことでつぶしてしまった。
  【写真】道案内をしてくれた農村のこどもたち。ほんとうにかわいいのです!
 (2003年2月25日号)
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