051)雨の多い夏

 7月に3週間、大同にいました。ことしの夏は雨が多いんですね。外でのしごとが多いため、日焼けがひどく、2回くらい皮が剥けるのがふつうなのに、ことしはそれがありません。
 それから気温が低い。毎晩、厚いフトンをきて寝ていました。冷房なんて不要です。29日朝、大同から北京にでる車には、暖房がはいりました。猛暑の日本でお暮らしのみなさんには、うらやましい話でしょう。
 カラカラの大同で、雨が多いのは大歓迎です。たとえば霊丘自然植物園では、7月24日までに降水量が374ミリに達しました。それからも降っていますし、8月までは雨期ですから、ことしは5百ミリを超えそう。
 おかげで作物や植物の生育は順調です。なかでも顕著なのが植林したマツの伸び。マツは一年で一節伸びます。それも4月末から6月くらいまでで、7月には伸長は止まっています。
 前年9月からその年の6月までの雨の量と、主幹の伸長量とが、みごとに比例します。樹木の生長にとっての制約要因が水であることがわかります。前年秋の雨は凍結水として地中に蓄えられ、春の気温上昇とともに溶けて、植物の生育を助けるわけです。
 2000年春に植えたマツの今春の伸びは平均30センチほどになり、いいものは40センチを超えました。成長期を迎えたようです。枝も広がりますから、これからは倍々で緑が濃くなります。
  (2004年8月15日号)
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