057)恒山のうらない

 渾源県にある北岳恒山は中国五岳の1つで道教の聖山。民間ではここのうらないが人気のよう。
 傾斜40度の急な石段を103段あがると北岳大廟があります。まん前に陣取っている道士風が、私を手招きし生年月日を尋ねました。答えると「91年から92年にかけて大きな変化があった」と話しはじめました。この協力事業をスタートさせた年です。それから「02年、03年不好!」と黄色い紙に書きました。これもまちがいない。カウンターパートとのゴタゴタ、新型肺炎による危機……。思わず「対、対」と答えていました。それにしても、顔かどこかに、そういう痕跡が刻みつけられるんですかね。
 そして、04年はよくて、05年はさらによくなる、と書いてくれるんですよ。
 つぎに折り畳んだ8枚のカードを差し出し、私に1枚を引かせました。赤い字が書いてあり「上上」だといいます。赤はいいんだよといいながら8枚全部を開くと、5枚は黒い字で赤い字は3枚だけ。短い言葉を黄色い紙に書いてくれたんですけど、なんでも1年以内に必ずいいことがあり、これから運が開けるんだそう。
 写真入りのりっぱな名刺をいただきましたが、それには北岳恒山周易研究会会長、山西省周易研究会理事、五台山易学特級相学大師とありました。
 1グループのなかから私が選ばれたのは、いちばん乗せやすいと思われたんでしょうね。
   (2004年10月25日号)
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