中国の内陸部での緑化協力にかかわる報告です。
続々・黄土高原レポート
934話)ダムの水が急速に減った

水際近くまで車で行ってみました。以前は漁に使っていたのでしょう、小さな漁船が放置されていました。そして死んでしまった貝の殻がたくさん転がり、腐った水草が堆積してズブズブになっています。なぜそんなところまで行ったのか、1台のトラックが車輪をとられて、立ち往生していました。このようすをみると、水の減少は急だったようです。ゆっくり進んでいれば、貝も死ぬことはなかったでしょう。
この年の4月末、北京で日中民間水論壇が開かれ、私も出席し、発言しました。「後ろ姿の北京は砂上の楼閣?」という題で、これまで書いてきたような話をしたのです。自分の席に帰る途中で日本人に声をかけられました。「高見さん、あんなことまで話してだいじょうぶですか?捕まりませんか?」と言われたのです。
「大丈夫ですよ。自分で言うのもおかしいけど、私にいちばん拍手が多かったでしょう」と答えました。出席している中国人は水利関係者が多く、その人たちは水不足の現状をよく認識しているのです。
北京市水利局(当時)の代表は「官庁ダムからの取水量は1950年代末には20億t弱だったのに、2000年はわずか1.7億tへと11分の1になった。同じ期間に密雲ダムも17億tから2.5億tへと7分の1に減った」と報告したのです。
この年の4月末、北京で日中民間水論壇が開かれ、私も出席し、発言しました。「後ろ姿の北京は砂上の楼閣?」という題で、これまで書いてきたような話をしたのです。自分の席に帰る途中で日本人に声をかけられました。「高見さん、あんなことまで話してだいじょうぶですか?捕まりませんか?」と言われたのです。
「大丈夫ですよ。自分で言うのもおかしいけど、私にいちばん拍手が多かったでしょう」と答えました。出席している中国人は水利関係者が多く、その人たちは水不足の現状をよく認識しているのです。
北京市水利局(当時)の代表は「官庁ダムからの取水量は1950年代末には20億t弱だったのに、2000年はわずか1.7億tへと11分の1になった。同じ期間に密雲ダムも17億tから2.5億tへと7分の1に減った」と報告したのです。
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