中国の内陸部での緑化協力にかかわる報告です。
続々・黄土高原レポート
129)ガンベ~イ!(乾杯)

酒といえば中国の北方では白酒(バイヂウ)です。原料は高粱(コーリャン)が多く、無色透明なのでそのように呼びます。度数は高く、十数年前までは50~60度がふつうでしたが、最近は低度酒と呼ばれる38度のものが増えました。その度数は3月8日の国際婦人デーにちなんでのもので、女性にも飲ませれば2倍もうかると考えたのだとか。
杯は大小さまざまですが、ガンベ~イのかけ声にあわせて、一気に空け、杯の底をみせあうのが礼儀です。一滴でも残っているとそれは半信半疑、全心全意であることをまずは乾杯で示さないといけないのです。
山西省は八大銘酒の1つ汾酒(フェンヂウ)があり、乾杯の応酬が激しいことで有名でした。私が大同で活動するときいて友人の中国研究者が「あそこだけはやめたほうがいい。すぐに肝臓をやられるよ」と忠告してくれました。まさにそのとおりで「最後の一杯」が10回以上繰り返されることもふつうでした。
中国では「烟酒不分家」で酒とタバコは自分だけでやっちゃいけないんですね。飲みたくなったら乾杯の趣旨をはっきりさせ、誰かを道連れにしないといけないんです。飲みたくない酒も飲まないといけないことになり、下戸には辛いようです。
ところが最近は大同もずいぶんおとなしくなり、無理強いがなくなりました。ビールだけという人も増え、以前のように酔いつぶれる人はいません。白酒の消費は減ったでしょうね。
【写真】農家のオンドルで昼から白酒でガンベ~イ。以前は50~60度もあったが、現在は38度がふつう。
(2007年3月5日号)
杯は大小さまざまですが、ガンベ~イのかけ声にあわせて、一気に空け、杯の底をみせあうのが礼儀です。一滴でも残っているとそれは半信半疑、全心全意であることをまずは乾杯で示さないといけないのです。
山西省は八大銘酒の1つ汾酒(フェンヂウ)があり、乾杯の応酬が激しいことで有名でした。私が大同で活動するときいて友人の中国研究者が「あそこだけはやめたほうがいい。すぐに肝臓をやられるよ」と忠告してくれました。まさにそのとおりで「最後の一杯」が10回以上繰り返されることもふつうでした。
中国では「烟酒不分家」で酒とタバコは自分だけでやっちゃいけないんですね。飲みたくなったら乾杯の趣旨をはっきりさせ、誰かを道連れにしないといけないんです。飲みたくない酒も飲まないといけないことになり、下戸には辛いようです。
ところが最近は大同もずいぶんおとなしくなり、無理強いがなくなりました。ビールだけという人も増え、以前のように酔いつぶれる人はいません。白酒の消費は減ったでしょうね。
【写真】農家のオンドルで昼から白酒でガンベ~イ。以前は50~60度もあったが、現在は38度がふつう。
(2007年3月5日号)
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