500話)方便林

 インスタントラーメンのことを中国では方便面(ファンビェンメン)といいます。日本のそれが即席を意味しているのにたいし、便利な、ということをうたっています。ですから、今回の表題はまちがっていますが、あえて、そうつけてみました。

 大同と渾源をむすぶ道路のそばに二嶺村があります。その付近に、突然にこのようなマツの林が現れました。こんな大きな木をいきなり植林したわけです。これこそ「植林」ですね。ふつうは植苗、もしくは植樹です。

 計画した人は、おそらく鼻高々です。こんな大きな木を植えることが、緑化のモデルとしてもてはやされている現場を案内されたこともあります。でも、これは私のする掃除のようなものです。あっちのものをこっちに動かし、こっちのものをあっちに動かし、全体としてみると、ちっとも片づいていない。

 なかには枯れるものもでてくるでしょう。そのことを考えて、こんなに密植しているのかもしれません。あるいは大きくなることを期待しないで、密植しているのかもしれません。

 29日の夜行列車で大同を発ちました。北京でちょっと用事をすませ、30日のうちに帰国します。
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Unknown (土八路)
2010-04-30 20:43:11
”あっちのものをこっちに動かし、こっちのものをあっちに動かし”中国ではこのようなことは、植樹領域だけに限らず、他の分野にもたくさんありますよ、数えても数えきれないと言えますね。
昨年の植えた木は、今年に掘り出して、今年の植えた木は来年に破壊されるに違いない~~~こうすればりーだーがお金をもうけられますよ。これは中国の治らない病気です。

まだ、今回はお目に掛らなくて残念な思いがします。
 
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