074)協力関係をつくる

 大同の私たちの協力プロジェクトを訪れた人たちが感心してくれます。とくに「こういう関係がどうしてできたんですか?」といって。私の答えはいつもいっしょで「相手に恵まれたんですよ」。中国でも評判になり、以前のカウンターパートの責任者、祁学峰はあちこちで講演を求められました。つぎの4項目を彼は強調したそうです。
 1)誠実(真誠)につきあう。双方の関係は平等であり、自分の本当の気持ちでつき合わないといけない。形式的なつきあいではいつまでたっても理解が進まない。誠実につきあうことは協力関係全体の基礎である。
 2)バランスをとる。双方の関係は車の両輪である。置かれている立場はちがうのだから、自分の主張はすべきである。場合によっては激突、ケンカも必要になる。しかし最後には相手の立場を理解しあい、バランスをとる必要がある。いい関係をつくるカギはバランスにある。
 3)まじめに仕事をする。馬馬虎虎(いいかげん)ではいけない。これは態度の問題である。
 4)苦労を厭わない。苦労を厭わず、農村の現場に行く必要がある。机の上、紙の上だけで仕事をしてはいけない。これは精神の問題である。
 そのとおりだと私も思います。私たちはそのようにやってきました。こういう総括をきいて、やっぱり協力相手に恵まれたんだと痛感しましたよ。
  (2005年5月25日号)
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