中国の内陸部での緑化協力にかかわる報告です。
続々・黄土高原レポート
181話) 狼狗

犬を散歩させている人とすれちがうとき、いつも感心するんですけど、飼い主と犬がほんとによく似てるんですね。あれは無意識のうちに自分に似た犬を選んでいるんでしょうか。それとも育てているうちに似てくるんでしょうか。つい、顔がゆるんでしまいます。
では、この犬の飼い主はどんな人だと思いますか。この犬は狼狗といいます。中国シェパードといったところ。同じ狼狗でもいろいろですが、彼はものすごく賢いですよ。表情にでてるでしょ。この家を最初に訪れたときは、鎖を思い切り引っ張って、迫力のある声で吠えかかります。でも、主人と親しくしているのをみたあとは、吠えることはありません。まして、かみつくなんて考えられもしない。
私たちの拠点の環境林センターでも、白登苗圃でも、霊丘植物園でも、犬を飼っていますが、あまり賢い犬はいないですね。ほとんど考えないでいつまでも吠えかかるやつ、毎日エサをくれる人にかみついたやつ、だれにでも尻尾をふるやつ。最後については、私たちの事務所の会田さんの責任も大です。エサをやっては頭をなでて、番犬としては役立たなくしてしまいます。「会田バカウイルスに感染した」と私は呼んでますけど。
例外は、実験林場・カササギの森にいる名犬ナッシーですけど、それについてはべつの機会に書きましょう。
さて、写真の犬の飼い主は、渾源県呉城村の王迎才書記。残念ながら、ことしは凍害で実が落ちてしまいましたが、アンズを大成功に導いた立役者です。このケースも飼い主と犬がどことなく似ています。
では、この犬の飼い主はどんな人だと思いますか。この犬は狼狗といいます。中国シェパードといったところ。同じ狼狗でもいろいろですが、彼はものすごく賢いですよ。表情にでてるでしょ。この家を最初に訪れたときは、鎖を思い切り引っ張って、迫力のある声で吠えかかります。でも、主人と親しくしているのをみたあとは、吠えることはありません。まして、かみつくなんて考えられもしない。
私たちの拠点の環境林センターでも、白登苗圃でも、霊丘植物園でも、犬を飼っていますが、あまり賢い犬はいないですね。ほとんど考えないでいつまでも吠えかかるやつ、毎日エサをくれる人にかみついたやつ、だれにでも尻尾をふるやつ。最後については、私たちの事務所の会田さんの責任も大です。エサをやっては頭をなでて、番犬としては役立たなくしてしまいます。「会田バカウイルスに感染した」と私は呼んでますけど。
例外は、実験林場・カササギの森にいる名犬ナッシーですけど、それについてはべつの機会に書きましょう。
さて、写真の犬の飼い主は、渾源県呉城村の王迎才書記。残念ながら、ことしは凍害で実が落ちてしまいましたが、アンズを大成功に導いた立役者です。このケースも飼い主と犬がどことなく似ています。
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ところで記事の犬ですが、王書記はどうやってこの犬を手に入れたのでしょうか?見たところ耳の大きさと頭蓋のバランス、毛色、特に口吻部のそれなど、尻から尾、後肢が見れないので断定できませんが、ジャーマンシェパードに非常に良く似ています。大同でペットショップで買えるのでしょうか?私は不思議に思っていることが一つあります。昨年モンゴルに行った時にも、ゲルに住んでいる遊牧モンゴル人がこの手の犬を持っているのをしばしば見ました。ペットショップでの入手は考えられません。しかし中国東北部やシベリヤで見かける狼型種のサモエード犬とは上記した特徴が大いに異なります。ユーラシア中部の土着種ならば、どうやって純血維持をしてきたのか、これがヨーロッパに流れてジャーマンシェパードの原形となり開発にされたのか興味が尽きません。
なんにでも詳しいですねえ!驚きました。
王書記の犬、どうやって手に入れたか、こんど、きいてみます。
大同でペットショップはみたことがありませんが、ペットの市は立っています。毎週、土日に、市内から環境林センターにむかう途中の路上で開かれていました。たくさんの人が犬その他をつれて集まっています。売買するのです。
うっかりペットの、と書きましたが、都市はべつとして、農村では犬はいわゆるペットではありませんね。名前がないことも珍しくありません。
それから、環境林センターのすぐ近くに、「名犬基地」というのがあったことがあります。ふつうには狗(ゴウ)と呼びますが、このときは「犬」でした。覗いてみたのですが、いわゆる洋犬が檻のなかで何十匹も飼われ、繁殖もされていました。コリーとかボクサーとかもいました。そういえば最近、あの看板をみませんので、つぶれたのかもしれません。
大同というと、内陸の農村部で、と思いがちですが、たとえば日中戦争前に、ポンピドーの父親は大同で宣教師をしていたそうです。そういった縁があったので、ポンピドーがフランス大統領であったころ、大同を訪れました。そのときおともをして大同にきたのが、周恩来でした。そういう人たちが犬をつれてくるのも十分考えられることです。私の勝手な推測ですが。
名犬基地の近くでは、カタツムリやアリの養殖もしていましたが、いまはなくなったようです。食用、薬用としてです。