233話)異常な高温

 3月19日の朝、関空を発って、昼前に北京空港に着きました。途中のフライトはいたって順調。でも、雲の上を飛んでいるときはわかりませんでしたが、北京に近づいて降下をはじめると、雲とはべつに薄い黄色の層のあるのがわかります。これがどうも黄砂のよう。
 機内のアナウンスでは地上の気温は摂氏13度ということでしたが、じっさいに外に出ての体感はそれよりはずっと暖か。北京は北緯40度で、日本でいえば盛岡、秋田のラインですし、目的地の大同は緯度は北京と同じでも、海抜が1000mあがっていますので、私たちの服装はまさに冬支度。汗をかいてしまいます。
 植物は正直なものです。道路ぞいに植えられたハクモクレンや、ハクモクレンとムラサキモクレンの交配種がいまや満開。ポプラもすでに花を咲かせています。毎年、これくらいの時期に北京を通過しますが、これほどの暖かさははじめてです。
 北京の友人たちの話では、きのうはもっと気温が高く、最高気温は29度を超えて、1951年以来の記録だったそうです。58年ぶりということかな。
 夕方、陽が落ちると、急に気温が下がりました。風も冷たい。ホテルをでるときに、薄着に変えてきましたので、ちょっと寒いくらい。
 写真は満開のハクモクレンです。背景は北京飯店。ここに泊まっているのではありませんよ。あしたの朝の飛行機が早いので、空港のそばに宿をとりました。おもしろいことに、日本から予約したときはデポジットがありません。大同から電話で予約すると、宿泊料なみのデポジットを要求されます。おたがいの信頼が欠如しているぶんを、愛国心や民族の誇りを強調することで埋めているのかもしれません。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 232話)水神堂 234話)中国は... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。