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151)帰りは怖い!

 北京-大同の高速道路の全線開通は01年の年末でした。所要時間が大幅に短縮され、きわめて快調だったのです。でもその後、事情は変わりました。
 北京から大同への往きはいいのです。大型トラックも通いますがその多くは空荷で、渋滞もありません。こちら側の車線の鋪装はさほど傷んでいません。
 問題は大同から北京への帰りです。150トン以上も石炭を積む2両連結のトレーラーはさすがに高速道路に上がれませんが、100トンクラスのトラックはざら。過積載禁止の標語を横目に大手を振って走ります。おかげで路面は短時間でボロボロ。しょっちゅう鋪装をやりなおしますが、追いつきません。落ちた石炭も路面に散らばります。野菜その他を積んだトラックも北京へ、北京へと集まります。
 これらがそのまま北京市内に入ったら、ただでさえひどい北京の大気汚染はたいへんなことになります。厳重な制限が実施され、たいていのトラックは日中は市内に入れないのです。時間待ちの大型トラックが北京市と河北省との境界で長い列をつくります。
 トラックと乗用車のレーンを分けることで、渋滞を回避できた時期もあったのですが、車の増加で現在はそれもむずかしいよう。大同から車で北京に出ようとすると渋滞その他で何時間かかるかわからないのが実情です。外から大同にむかう人間にとってはまさに「帰りは怖い!」
 【写真】トラックによる大同→北京の大渋滞。こうなると到着まで何時間かかるかわからない。
 (2007年11月5日号)
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