1297話)苑西庄村再訪(4)

そうだ、あのビデオをみてみようと思って、テレビ朝日が1998年に放映した素敵な宇宙船地球号シリーズの「黄色い大地に生きる」をみました。そのときの通訳を王黎傑がしてくれているんですね。それで思いだしました。

彝(イ)族のお嫁さんへインタビューというか、詰問を彼女がしたんですよ。「あなた、どういう事情でこんな村にきたの?だまされたの?」

答え「あの人が、西服(スーツ)をきちんと着て、たくさんお土産をもって私たちの村にきたの。とてもいい男で、働き者のようだし」。

問い「でも、こんな水もない村だって聞いた?話さなかったんだったら、だましたってことじゃない!」

答え「そんなこと話さなかったけど、いい男だったし」

この対話、お嫁さんの勝ちですね。

なんといっても、自分の出身の村からつぎつぎに娘たちをこの村につれてきているんですから。しあわせになったということでしょう。

近くのべつの村では、やはり南方の四川省からお嫁さんが多かったのです。党書記に私が労働人口をきいて、女性の割合をきいたら、「女性は含めていません」ということでした。つぎの言葉は「北方の農村にいくと、働かなくていいからラクでいい、というウワサが広がっているようです」とのこと。

そういえば、あのお嫁さんの話では、亭主はお寺の工事に出稼ぎにいってるということでしたが、自分はマージャンですからね。でも、家はきちんと片づいてますし、菜園もきっちりやってますから、けっして怠け者ではありません。
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