1298話)苑西庄村再訪(5)

村の元会計さんに引っ張られていったのは、母屋の前の中庭の小さな隠居住まい。老夫婦で暮らしているそう。

ちょっと昔話をしていると、「ここに高見がきているときいた」といって、入れ代わり立ち代わり人が訪ねてきてくれるのです。たいてい高齢者で、なかには杖を頼りに不自由な体を運んでくれた人もいます。「この家にだって1年ぶりだ」といって。

主が私に「いまでも酒を飲むのか?」ときくので、「毎日だ」と応えると、「じゃあ、ちょっと待ってくれ」といって出て行きました。

以前にもこの村を歩くと、「家に寄っていっぱいやろう」と誘ってくれることが多かったんですけど、たいてい「このつぎね!」といって断っていました。でも、今回はこのつぎがいつになるかわかりません。

その人が帰ってきて、だしてきたのは、なんと茅台酒! まちがいなく本物です。つまみは漬け物しかないとのこと。先方の音頭で2度、私が返してもう1回。大きな杯で3回乾杯をしました。

それにしても、どうして茅台酒でしょう?ひょっとして自分のお葬式に参列してくれる人に飲んでもらうために、たいせつにしていたんじゃないでしょうね?私の勝手な推測ですけど。

写真の左端が元会計さんです。

こんな機会でもなかったら、この村にくることはおそらくなかったでしょう。感謝!
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緑化方法と技術についてご質問 (榎本順一)
2018-10-30 10:56:54
 私は三重県尾鷲市に住む者です。68歳です。
 透水性コンクリートの製造技術をもっています。この製造技術で保水性のソフトな新素材ができるものと思っておりますが、それには綿屑や植物初期物の枯草など吸水性のあるものを骨材として必要です。綿屑は中国には産業廃棄物として多量にあると聞きます。
 緑化、農地化、砂防提が難しい砂漠に、
 30cmから100cm の間に保水性の層を作り、その上にセルベトンという砂を土に変える技術で作った人工土に変えれば、堤防植樹や緑化、農地化が早いスピードで可能だと思うのです。
 それを実験させていただく一坪ほどの試験地で実験をやってみたいのですが、協力していただく村を探しておりますが、私にはその伝手がありません。
 大掛かりとなれば道路を作り、生コンミミキサー車なども必要となってくると思いますが、保水層を作り、その上に黄土高原の砂を人口土に変え、植樹してみたいと思うのです。
 このようなことはすでに行われていることなのかもわかりません。大阪にに事務所があるようにHPには書かれておりましたが、大阪に出向けばだいたいの様子がわかるものでしょうか。突然のことで申し訳ございません。
 一歩前に進みたいと思っているところです。村を紹介していただくとか、高見さんの方で試作していただくとか、何かいい方法がないものか、ご連絡させていただきました。長々と申し訳ありません。
 榎本順一
 enomoto8173@gmail.com
090-1410-2443
 
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