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397話)菌根菌つきのマツ苗

 植えたのは、ポリポットで育苗されたクロマツの2年生の苗です。パッと目には、なんの変哲もありません。ところがポットから取り出して、びっくりしました。菌根菌の菌糸がグルッとまわっていて、まっ白といっていい状態です。

小川眞先生の指導で、大同でも菌根菌接種の実験をし、その実用化に取り組んできました。菌根菌が共生している苗は育ちがいいし、現場に植えたあとも活着がいいのです。でも、現地で私たちが育てている苗は、菌糸がついているのがみえるものの、これほどではありません。ほんとにびっくりしました。

この苗には、ショウロ(松露)が接種されているそうです。砂地の松林に生えるきのこで、たいへんおいしいそう。菌根菌の働きのひとつは根と土との結びつきを強めることです、と私もよく書きます。そのことをこれほど実感させられたこともありません。ポットの土はかなり粗いものがつかわれているのに、バラけることがありません。根と菌糸とが網の目のように発達しているからです。
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