322話)カンバの林

 小五台山の名前で、こじんまりした箱庭を想像されるかもしれませんが、それは大まちがい。主だったところをみてまわるだけでも、数日を要する大きな山です。雨の翌日、またはいってみました。予想外だったのは、昨日の濁流がすでに清流に変わっていたことです。

 私の目的はなんといっても樹木。「原生林がある」と地元の人は話すんですけど、私の脚力と持ち時間では、そこまでいくのは最初から断念。山の斜面をおおっている樹木がどんなものか、みておきたかったのです。そして、新しいものがあれば、李向東に連絡して、南天門自然植物園にとりいれてもらいます。 

 中心はシラカンバを中心に何種類かのカバノキ科のもののようです。そして、モクセイ科の喬木もめだちます。ナラのたぐいはまったくみられません。これは霊丘の「空中草原」とも共通しています。

 遠目には、樹木がうっそうと茂っているようにみえます。ところがなかにはいってみると、それほどでもありません。樹木と樹木のあいだが、開いているのです。そして下草や灌木が混じっています。土は森林土壌ができていて、もうまっ黒。

 雲がでたり、消えたりしています。きのうの経験がありますから、そうそうに退却しました。それが大正解! 帰りの道路上でものすごい豪雨になりました。危険を感じて、しばらく車を停めたくらい。道路がたちまち水浸しになりました。
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