669話)トウヒの移植

 白登苗圃では、東北の角が、工業団地の造成対象になりました。面積は少ないんですけど、ここには管理棟と井戸があります。しばらくは井戸はつかえるそうなので、そのあいだは苗畑は維持できます。

 大きくなったトウヒ(雲杉)を果樹園の外周に植えて育てていました。これは移転しないといけません。工業団地用の道路予定地のものもすぐに動かす必要があります。全部で12500本ほどあります。

 このトウヒは2005年春に小さな苗を植えたんですけど、それから6年たって、どの苗も1m以上、大きなものは2m前後に育っています。そして、アンズとちがって、針葉樹は繊細なので、アンズのように乱暴に扱ったら、活着させることができません。人の手で、スコップをつかって掘り取り、根鉢をネットでつつんで、土をつけて運びます。

 植え穴は機械をつかって掘りました。トラクターのうしろにアースドリルをつけ、直径・深さ50cmの穴を、数十秒で掘ります。トラック数台がピストンで運んでくる苗を、つぎつぎに植えていきます。植えたと思ったら灌水。

 最初のうちは、縦・横・斜めどこからみても整列しているように注意深く植えていましたが、そのあたりはだんだんザツになります。作業効率優先!それでいっこうに問題はないのです。
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