僕は友達が少ない (5) (MF文庫J) | |
平坂 読 | |
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「僕は友達が少ない(5)」平坂読
父親の隼人からの電話を受けた小鷹は、その内容に驚いた。なんでも、星奈の父親が、娘と小鷹が結婚するものと思いこんでいるらしいのだ。
ということは、星奈もその話を聞いているのだろうか。互い身に覚えがないこととはいえど、これは気まずい……。と思ってどきどきした小鷹だが、当の星奈はそんなそぶりも見せず、いつものように小鳩を偏愛し、一緒に遊園地に遊びに行こうと複数で行けるタダ券を持ってきた。
そんなこんなでいつものメンバーが集った遊園地編。いきなりの絶叫マシーンで全員の度肝が抜かれまくったあとは、それぞれ思い思いの形でアトラクションを楽しむ流れ。夜空と星奈は怖い乗り物苦手のくせに、互いに意地を張って絶叫マシーン連続乗車のチキンレースを展開。マリアは食べ物という食べ物を食べまくり、高度の高い乗り物に乗りまくって大笑い。小鳩は小鷹と一緒に回りながら、子供だましのヒーローショーに大人げなくつっこみ。理科は絶叫マシーンのせいで恐怖の臨海を越え、放送禁止用語を吐きまくる暴言マシーンに。幸村はなぜかひとりだけメイド服で登場、冷静な顔でなぜかお経をとなえながらマリアの付き添い担当。それぞれがそれぞれのキャラに合った残念な楽しみ方をしたあとは、食事と温泉施設での入浴タイム。そこでなんと、驚愕の展開が……。
あー、面白かった。「カンピオーネ」「電波女と青春男」「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」に次ぐ、個人的に楽しみなライトノベルの4強。今回もきっかり楽しませてくれました。
星奈と小鷹が結婚? という前回の引きは当然のように軽い扱いをされてた。まあこのへんはいつものことだからしょうがない。遊園地で小鳩と小鷹と3人、できちゃった結婚したヤンキー夫婦に見られたりとかで、きっかりフラグは回収してたのでいいか。夜空は全編通して、小鷹に近づきたいというか小鷹に他の女を近づけたくない気持ちが表に出てた。ただ、キャラ的にそんなに出張るキャラでもないのでいまいち印象が弱い。要所要所でぼそりと吐く本音が可愛い。ちなみに、後半一気の巻き返しが有った。あとは理科と幸村だろうか。完全にイロモノキャラで、小鷹争奪にまったく名前の挙がらなかった2人だが、今回目覚ましい活躍を見せた。とくに幸村、まさかまさかの設定が炸裂して、個人的にも好感度アップ。夜空、星奈に勝るとも劣らない存在感を見せつけてくれた。
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