はあどぼいるど・えっぐ

世の事どもをはあどぼいるどに綴る日記

氷菓

2010-07-18 20:24:12 | 小説
氷菓 (角川スニーカー文庫)
米澤 穂信
角川書店

このアイテムの詳細を見る


「氷菓」米澤穂信

 勉強、運動、友人、恋人。何事にも積極的に関わろうとしない省エネ人間・折木奉太郎は、青春のせの字も知らない。当然部活は帰宅部。そんな奉太郎には強引極まりない姉が一人いて、奉太郎的には逆らえない存在で、それ故に、奉太郎は神高伝統の古典部に入部することになった。
 いまや部員ゼロの部活だし、適当にやってればいいかぐらいに思っていた奉太郎だったが、いざ部室を訪れてみると、そこには一人の新入部員が待っていた。千反田える。好奇心の塊のようなお嬢様との出会いが、昼行灯の奉太郎の人生を変えた……。

「春期限定苺タルト事件」シリーズの米澤穂信のデビュー作。
 まあまあ面白いけど、あんま当該シリーズと代わり映えはしない。青春への取り組み方が素直、といえばいえるか。
 悪友の福部里志、福部に惚れてる新聞部の伊原摩耶花など、脇を固めるキャラクター造形もオーソドックスで、良くも悪くも米澤穂信のデビュー作、という感じ。
 人が死んだりしない緩い日常系のミステリが好きな人はどうぞ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿