葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)歌野 晶午文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
あまり詳しくはストーリーを紹介できない作品です。
とにかく読んで、騙されてください。
最後の一文に至るまで、
あなたはただひたすら驚き続けることになるでしょう。
「葉桜の季節に君を想うということ」歌野晶午
「長い家の殺人」、「密室殺人ゲーム王手飛車取り」の歌野晶午の最高傑作。「このミステリーがすごい」や「本格ミステリ大賞」、「日本推理作家協会賞」など数々のタイトルを総なめにしたのは伊達じゃない。
帯の煽りも決して大げさじゃない。ページをめくった瞬間からラストまで、延々と騙され続けた。多くのブログでもストーリー概要は端折ってあるが、さもありなん。一言一句慎重に書かなければ、トリックから犯人まで即バレの危険性がある。
「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、女を抱くためにフィットネスクラブに通う壊れた人間。ある日同じフィットネスクラブに通う弟分・キヨシから、意中の人・久高愛子が巻き込まれた霊感商法詐欺組織について探りを入れて欲しいと相談を受ける。時を前後して、将虎は自殺未遂の女性・麻宮さくらと運命的な出会いを果たし、これが意外な事件に発展する。
これ以上は説明不能。あとは作品自体を読んでいただきたい。歌野独特の「痛い」キャラや設定に嫌悪感を抱かなければ、最後まで楽しく読めることは保証する。
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