はあどぼいるど・えっぐ

世の事どもをはあどぼいるどに綴る日記

カンピオーネ!(6)神山飛鳳

2010-12-30 19:48:53 | 小説
カンピオーネ! 6 神山飛鳳 (カンピオーネ! シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
丈月 城
集英社


「護堂さん……もっと、私を感じてください。私の中にある知識をもっと強く、もっとたくさん、全部吸い上げてくださいっ。もっと乱暴になさっても大丈夫です、から……」

「カンピオーネ!(6)神山飛鳳」丈月城

 神を殺し、その権能をほしいままに操ることのできる者が、この世で7人いる。非人間的な力を持つ彼らを人はカンピオーネと呼び、恐れ敬っていた。その中でも最年少のカンピオーネ、草薙護堂は、なりたてほやほやの新米カンピオーネだ。10あるウルスラグナの権能のすべてを使うことをことはできないし、カンピオーネにしては人間や環境への配慮がありすぎる。
 そんな護堂の人間性と、ナチュラルボーン女たらしぶりに、たらしこまれた女の子は早や4人。イタリアの秘密結社・赤銅黒十字の大騎士・エリカ・ブランデッリ。対をなす組織・青銅黒十字の大騎士・リリアナ・クラニチャール。日本の媛巫女・万里谷祐理。媛巫女筆頭の清秋院恵那。そこへ今回、新たな犠牲者が加わった。祐理の妹・ひかり。年の頃なら12、3の「子供」である。
 さすがの周囲の女の子たちも引く中、ひかりと護堂の仲を深める出来事が起こった。ひかりの能力と、日本は日光東照宮の地の力に目をつけた、中華のカンピオーネ・拳王・羅濠教主が、さる有名な神を降臨させるべく動き出したのだ。近接戦闘では剣王サルバトーレ・ドニ、権能を使った戦闘ではヴォバン侯爵と五分を張る真の実力者に、カンピオーネの卵・草薙護堂はどう立ち向かうのか?

 ってのが見所。過去最強の敵である羅濠教主との絶望的な戦力差を、護堂の知恵と勇気と女の子たちが打ち破る姿が実に爽快で、今回も楽しませてもらった。みなさんお待ちかね(?)のアレなシーンむふんだんにあり、そっち方面もばっちりだ。
 というか、本当にこの小説、18禁にしなくても大丈夫なのかね……?

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