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「フライトプラン」監督:ロベルト・シュヴェンケ
不慮の事故で夫を亡くした航空機設計技師カイル( ジョディ・フォスター)は、夫の棺と娘のジュリア (マーリーン・ローストン)と共にドイツのベルリンからニューヨーク行きの航空機へ搭乗した。
離陸直後、連日の心労のせいで熟睡したカイルが目覚めると、隣の席にいたはずのジュリアがいない。父親を失い心身ともに不安定な状態にいるはずの娘を案じ、機内を探索するカイル。しかしジュリアの姿はどこにもなく、見かけた乗客も誰一人いない。機長の協力を得て機内中に捜索の手を伸ばすが、影も形もない。まるで蜃気楼のように娘は消えてしまった。とどめに機長から告げられた驚愕の事実。それはジュリアの搭乗記録がないということ。つまりカイルは最初から1人だったのだ……?
高度1万メートルの上空で娘を探す、というやたらスケールの小さいお話なのに、ジョディ・フォスターの「切羽詰った」演技が緊迫感を生み出している。「たかだか迷子ごときに必死になりおって……」という乗客の白い目が、「こいつイカれてるのか」と蔑みの眼差しになる瞬間のインパクトも、おかげで強烈だ。「パニックルーム」でも感じたことだが、こういう演技をさせたらジョディ・フォスターに比肩する人はいない。
オチに無理がありすぎて途中から話が一気につまらなくなるものの、前半部分は文句なく面白い。画面狭しと暴れまわるジョディに注目されたい。母は強し、なのだ。