ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

スリル満点のハイキング

2021-06-07 10:14:02 | 
天気もそこそこよく、運動不足解消も兼ねてハイキングへ。とは言え人の多く集まる場所は避けて。と言うことで10年ぶりに岐阜県との県境にある長野県南木曽町にある”田立の滝“へ。
朝早く着き、車は数台。
協力金一人200円を。後で考えるととても安いと。
明治時代に地元の反対の中で登山道を切り開いた篤志家の方のおかげ。






“新緑”から“深緑”へ。

滝沿いに進んでいくと
帰りに上を通る不動岩の展望台



最初の見どころ天河滝

落差40m


昔は地元の人達はこの滝を神聖視していて雨乞いその他の儀式以外には登らなかったとの話しも有ります
滝の飛沫が気持ち良く。
ここからは、急登、この滝の上部に。昔、若い頃に沢登りをしていましたが、いわゆる”高巻き“。昔は木道の階段でミシミシと音を出す階段でした。今は南木曽町がしっかりとした階段に代えています。
とは言え足元を見るのが怖いかも。特に高所恐怖症の自分にとっては。
そして次の大きな滝、不動滝へ






ここからは千鳥桟橋と言われる木道の階段桟橋を登りますがこれが迫力満点。
あとは山深い渓流のいわゆる“淵”を。
気持ち良く水の流れる音と”山の“香りを肌で感じながら進んでいくと、オレンジ色のウェアを着た人を含む数人とする違いました。オレンジ色と言うことで猟友会の方かな、と思ったら地元の南木曽町の観光協会の方でした。皆さん、手には鎌を持っていましたので登山道整備の方達ですね。
色々とお話していたら、“すぐそこにイワナいるのがみえますよ!”
数匹いました。下は落差のある滝が沢山あるのでここのイワナは一生涯、この淵ですごすのでしょうね。因みにこの川は全面禁漁です。
しばらく林道へ出る道を歩いていると足元には

白いイワカガミ。
太陽の光がさし込まないので白いのか、それとも白い色のイワカガミなのか、と色々と考えながら歩いていくと林道へ
あとは林道をひたすら天然公園へ

林道の水溜まりには沢山のオタマジャクシ。
多分、餌もないのでこのままいくと、生き残るのは僅かかな。自然の厳しさを。
湿地帯が近く、色々な湿原の植物も。

昨日降った雨粒
黙々と歩いていくと天然公園への入り口、そこから天然公園へひと登り
高層湿地の中を

ミズバショウも終わり


そして20年近く前以上からある木製の展望台
着くと途中で我が家を追いぬいていった登山客の方二人がくつろいでいらっしゃいましたが、我が家が着いたので降りてきてくれました。
”絶景ですよ!“


中央アルプスがど~んと(望遠レンズで)

遠くには北アルプス。乗鞍岳もみえますが木の陰に。

残念なことに御嶽山は木々の影に

この木製の展望台も上り下りはミシミシと音がしてちょっとしたスリルを。
降りてきてお昼
非常食用の缶詰の牡蠣の醤油漬け
北海道、小樽の8agarageさんのテフロン加工をしたメスティン。焦げ付かなくて便利。クッキングシートを使うメスティンの使用法が普通ですが毎回棄てることを考えると非常にエコ。アウトドア、自然を楽しみながらクッキングシートを毎回棄てるのは相矛盾していると。
九条ネギを入れて牡蠣ご飯
天橋立の牡蠣と九条ネギ、ということですべて京都産です。
そして妙高赤倉の山浦さんに頂いたお餅を入れたお汁粉
我が家では近いうちに必ず来ると言われている大震災の非常食として面白い缶詰を見つけると購入、ストック。そしてそれをアウトドアでたまに食べて次を補充。趣味と実益を兼ねて。
目の前にはこれから咲くシャクナゲ

あとは下山。
登りとは途中まで道を変えて。






昔は木曾には林業のために森林鉄道が各地に。この林道もかつての森林鉄道の軌道跡。それにしてもこれを手彫りで掘るとは凄い執念。

朝、下から見た不動岩
高所恐怖症なので近寄らず
あとはひたすら下り
それにしてもこの登山道、凄いです。
滝沿いに桟道、昔ながらの木の桟道、それもそこら辺の木を切って使っているので大きさ、太さ、形がまちまち。また、常に濡れていて滑りやすく、なんと言っても傾いています。
滝に沿っています
手作りなので間隔もまちまち。
前回10年以上前に来たときには子供が怖がって泣きそうな顔をしていました。とは言え、自分も若い頃には何の恐怖心無く、トントンと上り下りしましたが、やっぱり歳をとって体力に自信が無くなると恐怖心が出てきます。こんなところにも歳をとったな!と。


足元にはあちらこちらにかつての桟道が崩れているのを見ることができます。でも南木曽町は新しい道を作っています。
多分、朝早くすれ違った南木曽町の方達もパトロールをして桟道の様子をチェックされているのですね。




朝は霧が多かった不動岩もくっきりと。
それにしてもこの登山道、令和、平成の時代には絶対に新たに作ることのできない登山道かな。余りにも危険が多く(登山もそうですが作る事も)
作ってもたった200円の入山協力金では採算はとれないと。
これはひとえに地元、南木曽町の心意気にほかなりませんね。本当に頭が下がります。
降りてきたら我が家以外の車は無し。皆さん滝巡りだけで天然公園までは行かなかったようです。
近場で、そして久しぶりのスリルを






































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