泰緬鉄道
ノンフィクション
第二次大戦時の過酷な路線建設。
ハリウッド映画の”戦場に架ける橋”のモデル。戦場に架ける橋は、娯楽面が強く、英国兵の誇り高さと日本人の禁欲というステレオタイプ的な表現。
しかし、この映画は、実話に基づき、しかも当事者同士も納得している内容。
当時の日本側の憲兵兼通訳と、拷問を受けた英国人兵士との50年近くになっての再会。
わだかまりを理解し、過去からの清算と未来のための許し。しかし、最後まで、悩んだ末の”和解”というより”理解”
キリスト教的な”許し”。色濃く反映しています。
この映画を観ると、最近、近隣諸国の戦争時代を掘り起しひたすら憎悪に掻き立て、自国の問題に対する国民の批判の目を海外をむけさせている状況、明らかに、前近代的国家の動きを感じてしまいます(結局は、前近代国家は、戦争という手段に至りますが)。
憎しみからは、なにも生まれません。
この映画を観て、あらためて、知的レベル、文化的レベルの格差、あらためて感じさせられます。
それにしても、castの演技力、さすがです。
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