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メイド・イン・ジャパン

2013-02-11 21:49:09 | 社会・経済

”メイド・イン・ジャパン”

NHKの開局記念に製作されたドラマ

ストーリーは、経営破たんの危機にある大手電機メーカー。そこを10年前にやめた技術者が、中国メーカーに転職、あらたな新素材を開発、この技術実は日本では採算が取れないとの理由で開発を中止された技術。

結局は、経営破綻の危機にある日本の電気メーカーと中国企業との特許争いがおこりますが、結局は、中国企業と資本提携をすることにより、経営破たんを避けようとする、

という内容

井上由美子脚本なので大体は想像していましたが、あまりにもひどい内容(幕末の騒乱をお茶の間茶番劇にしてしまうので想像はしていましたが)!

ドラマの最後で中国企業と提携した日本の企業の経営陣は

”つらいが、日本国内の製造拠点閉鎖と大幅なリストラ”

この番組のどこが、”メイド・イン・ジャパン”なのか?守ったのは日本固有の技術ではなく、”会社”そのもの。

そもそも、日本の名だたる大手企業、特に電機メーカー、重厚長大企業はほとんどが、瀕死の状況となったのは、なぜなのか?技術者を大事にせず、”会社のため”の金科玉条のもと、人材を切り捨て、自分たちに都合のよい幹部のみでまとめてしまった経営陣。

今の日本の企業は、”新たなこと”を始めると、口にする幹部は多いものの、実態は、都合の悪いことは上がらず、全体を見る有能な経営陣がいないことが原因。

その結果、日本国内では切り捨てられた技術が海外では有効に使える(資金力も豊富)、つまり、経営判断の誤りの結果。

たとえば、LEDはどこが多く作っているのか?というと電機メーカーではありません、アイリスオーヤマです。

そもそも、電機メーカーの凋落の原因はどの企業もTVばかり。電機業界は、常に”ヒット・アンド・ラン”、他の企業より少しでも早く新しい製品を出して、逃げ切る、この繰り返し。但し、日本企業だけのスピード感ではよかったのかもしれません、しかし中国、韓国、欧米の企業にスピード感には通用しませんでした。

特に、電機メーカー、重厚長大企業は、”技術に過信して”使い手のことを考えてきませんでした。一般の人が求めているものに気が付かず、その結果、”価格競争”に巻き込まれ身動きがとれなくなっています。

日本が誇る”品質”についても日本の製品は他国並み。オーバースペックでようやく、満足されていたことに気が付かず、そこそこの品質に”コスト面から”落としてしまいました。今ある日本製品の”品質信仰”は”過去の諸先輩たちの遺産”です。

今、製品を購入するときに、非常に安価に購入できるため、壊れてもいいや!と思う人が大勢を占めています。そのように考えると、最近の高価な日本製品が壊れること、最近おおくありませんか?

この点自動車産業は異なる動きをしており、今後も大きく期待できるかもしれません。

過去の失敗した経営陣の流れを組む現経営陣が大幅なリストラを推進する、なんかおかしいですね。

きらりと光る小さな多くの企業があることも事実。

日本の名だたる大企業、時間の問題かもしれません。

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