中国の発展は日本の高度経済成長時よりも早く、そしてドラスティックに進んでいます。20年近くの時の変化で、社会から取り残された、あるいは見捨てられた博徒の世界。重厚で突き刺さるような見応えのある映画でした。
オダギリジョーさんが監督の映画。
柄本明さんが、時の流れに取り残されたほんの小さな山あいの渡し船の船頭さんを渋く演じられています。そこへ流れ着く若い女性。そして村の発展とそれにかかわる人達の荒々しい営み。
閑かなですが、そして心に深く刺さる、2時間の長さを感じさせない見応えのある映画でした。
この”看取り士”という言葉、初めて接っしました。人は必ず”死”に直面します。
その時にどうするのか、そして身内ではないあかの他人だからこそのできること。
榎本孝明さんの抑えた演技もあり心に響く映画。
世界初の女性指揮者の実話
この凄まじいパワー、圧倒されます。
結局は今の時代まで変わらない、”女性指揮者”という珍しさが先になって注目されてしまう状況。
とはいえ、徐々に女性指揮者も増えてきておりその先駆者の苦悩がよく描かれて素敵な映画
学生時代を過ごした仙台でロケをした映画。
いくつかのエピソードを10年の時を経てひとつにまとまっていく、時の流れの中でもがく人達。
そして人と人が出会ったときではなく、時を経て振り返ったときに”本当に二人が出会ってよかった”と言えるのか?
ずっと後になって、最初の奇跡的な出会いと人と人の結びつき。心にグサッと響く映画。とても素敵な映画
パリの中で、絶対に相まみえることのない上層階級の音楽家と社会の底辺にいる若者。
パリの駅にある自由に弾けるピアノが出会うはずのない二人を結びつけます。
そして、ミューズが宿った若者とその才能を見抜き、一方で自らの追い込まれた音楽家との感性と感性のぶつかり合い。
そして遅れてきたロマン主義作曲家と言われるラフマニノフのピアノコンチェルト。特に大好きな2番。
魂と魂のぶつかり合いが、ロマンティックな曲で一層激しいものになっていく情感が高まる、そんな映画。
9月も、素敵な出会いがありました。