社長の卓球日記

卓球の遠征記、その他日々感じたことを

ミニ国分析!

2011-08-30 08:33:01 | Weblog

 少年男子は、実質的には初戦の山形戦が2位決定戦の戦いであったが、波に乗る前に出鼻をくじかれた感じで戦術的にも山形(鶴東)はしっかり岩手(専北)対策をしてきていた。

 ダブルスは星・北原組を起用し、エース大野はシングルス2点に使って全試合を戦った。

 個人的には北原が成長の後を見せ、宮城戦で相手のエースを3-0で破るなど大活躍をしていたし、大野と星も安定した力を発揮していた。

 岩手(専北)は、先のI・Hでは16強入りしているので山口本国体では是非ベスト8(第5位)を目指してもらいたいと期待している。

 

少年女子戦前の予想は、青森はダントツなのでどこの県も2位狙いであったが、宮城は少し力が落ちていると思われていて、残り一つのイスを岩手・山形・福島・秋田で争うと見られていた。

 しかし、開けてびっくり初戦で宮城が山形を破り、つづいて福島をも3-2で下し台風の目となり青森以外の5県がにわかに混戦模様となってきたのである。

 その中にあって我が岩手県少年女子は、全試合をシングルス2点に浅沼・ダブルスに滝浦・高橋梓海組を起用し戦い抜いた。

 初戦の青森戦は力及ばず0-3と落としたが、つづく山形・宮城を共に3-1と下し順調に一日目を終えた。

 いよいよ2日目の大事な本国体出場権を争うたたかいがはじまったが、福島戦はダブルスまで終わって1-2と劣勢だったが4・5番が踏ん張り3-2で逆転勝利した。

 そして最終戦勝ったほうが2位という本大会の切符をめぐるすさまじい戦いが始まった。

 トップでは、劣勢と見られた滝浦が相手のカットマン後藤に見事な攻撃を見せ幸先のいいスタートを切ったが、2番の浅沼は相手の変則に惑わされまさかの0-3で敗北、ダブルスもその相手の勢いのまま失い、もう後のない4番は高橋と相手はカットマン後藤である。

 幸先良く1セット先取したが、相手もチームのエースで主将である意地を見せ2セットを連取し岩手はもう後がない状況になったのである。

 しかし、そこからが高橋の凄いところである。

 先に行われた前中個人戦でも優勝した平にセットオールジュースまで追い詰めた力を発揮し逆転勝利でラストの浅沼に繋いだのである。

 そして、運命の本国が決定する大一番が始まったのである。

 相手の加藤は、サーブの良い選手でラリーもテンポの早い攻撃を見せる選手なので手強い相手であったが、浅沼は少し距離をとって相手のテンポを狂わせ上手い戦いで2セットを連取したが、相手もここから踏ん張り3セット目を奪い返され4セット目も10-6とリードされたが浅沼はここから驚異的な粘りを見せジュースに持ち込み、そして先にマッチポイント握りチャンスボールが浮いたが硬くなったのかミスをしてしまいこのセット落としてしまったのである。

 しかしこの4セット目の踏ん張りが、最終セットにいきてくるのである。

 それは、4セット目の流れは完全に相手に向いていて、このまま5セット目に入るとかなりきついと見ていたが、4セット目の最後の粘りは5セット目に大きな意味合いを持つからである。

 これまでの展開から見てみると、1・2・セットは浅沼のペースであり、3セットそして4セット目も完全に相手のペースで試合が進み圧倒的に不利の状況に合ったからである。しかし4セット目の最後の粘りが浅沼の自信を回復させ、相手の焦りを駆ったからである。

 5セット目の最終セットは、思った通りの展開で相手が焦りボールを引き付けられない状態になりボンミスが続出し、一方浅沼は終始落ち着きを取り戻し自分の卓球を貫き試合の勝利と共に山口国体の切符を手にしたのである。

 メンバー4人はそれぞれ素晴らしく個性豊であり、特に高橋梓海(大野中)のキャラクターはチームを明るくする起爆剤の役目も果たしていた。

 試合に出場した3人のメンバーを主将としてしっかり取りまとめベンチでも絶えず笑顔で選手を励ましていた塩倉は最後まで本当に立派な選手であった。心から讃えたい。

 浅沼も大野のジャージを着て少年女子は常に一体感に溢れていた。

 素晴らしいチーム作りをした細川監督は、着々と指導者としての実績を積み上げてきていてあとは全国での入賞を待つばかりである。

 本国体ではダブルスの強化を図り、是非東北2位という力を存分に発揮して入賞を果たしてもらいたいと期待している。

 最後に成年男子であるが、初戦の宮城戦が勝負と見ていたがまた力及ばず1-3という結果になってしまった。昨年のエースが控えに回っているチーム力は本国体ベスト4の力がありこれを打ち破るには少し差があると実感した。

 それでも、ダブルスで伊東(信号機材)・小笠原(埼玉工大)組が水野(東京アート)・小野(協和発酵)組にどのセットも接戦だったが3-0で勝利したことは大きな収穫であった。

 伊東はダブルスを含め5勝3敗、小笠原は5勝4敗、シングルスのみ出場の根田(明大)は3勝4敗、高橋拓人(埼玉工大)は1勝1敗であった。

 中でも、昨年敗れている山形戦ラストで見事なカット打ちを見せた小笠原の頑張りは素晴らしいものであったし、同じく秋田の加藤に雪辱した根田も昨年とは違う働きを見せてくれた。また、高橋拓人は相変わらず豪快な卓球を見せていたがサーブレシーブなど細かい技術を身に付け頑張って欲しいと思っている。

 総じて今年の県勢は全般的に活躍出来たのではないかと思っている。

 特に少年男女の活躍は今後の県卓球界に明るい材料を感じさせてくれたものと思っている。 

 成年女子を含めた、出場3種目の本国体は是非今大会以上に素晴らしいパフォーマンスを期待している。


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