広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

今月のパン

2012-06-07 23:19:53 | ランチパック
月例のパンの記事。
今月も、「たけやフレッシュランチ」の新商品はない模様。
たけやブランドの他のパンでは、ヤマザキナイススティックのたけや版「なんとかスティックホワイトスティック」のメロンクリームとか、カレーパン系でおもしろそうなのを見たような気がするけれど、まだ買っていないので省略。
青森の工藤パンと山崎製パンの製品を紹介します。

●イギリストーストさくらんぼ
工藤パンの「イギリストースト」は、秋田のたけやアベックトーストに相当する青森の県民食。
昨年から、ヤマザキ系列のよしみなのか、たけやの販路を使って秋田県内の小売店にも並ぶようになった。(最近は以前ほど見なくなった気もする)

1種類だけを作り続けるアベックトーストとは異なり、イギリストーストでは期間限定の派生商品も出している。
けっこうユニークでおいしいものも多いのだが、秋田県内へは来ないことが多い。

普段はイギリストーストを扱っていない、イオン秋田中央店(旧秋田サティ)では、ごくごくまれにイギリストーストを98円で売る時があり、限定品も扱う。
2月には「キャラメルクリーム」が売られていたが、それ以来、お目にかからなかった。
ところが昨日、久々にイギリストーストがあり、限定品もあった。
イギリストースト さくらんぼジャム&マーガリン 371kcal
5月から発売されている商品。包装の色使いが、ちょっとドギツイ。
果物ジャム&マーガリンの組み合わせで、アベックトーストやランチパックでもおなじみのパターンだけど、これは「山形県産さくらんぼ使用ジャム」を使っているのが特徴。さくらんぼのジャムとは珍しい。

今回買った商品は、
パンの表面がえぐれて、マーガリンが外に漏れていた
初めて見たけれど、食べる分にはまったく問題なし。

アベックトーストと違い、全面にジャムとバターが塗られているので、一度はがして開いて回転させて再度くっつけてなどという面倒な作業は不要でそのまま食べられるのが親切。
でも、はがしてみました…
イチゴジャムよりは淡い赤のジャム
味は、まあサクランボの味かな? 若干違う気もするけど。思ったほど甘くなくて、イチゴジャムよりも好き。
イギリストーストなのでグラニュー糖も入っているようだが、他の限定品同様、その食感はない。

これだったら、アベックトーストでもできそう。たけやさん、どうでしょうか?
イギリストーストでは、6月から「練乳クリーム」が発売されている。これも秋田へ来てくれないかな。


●ランチパック
ヤマザキランチパックから。まずは6月の新商品2つ。
ランチパック ヨーグルトクリーム 1個140kcal
たけや製パンが受託製造している(製造所固有記号「TK」)ので、秋田県内では扱う店が多いかもしれない。上の写真は発売直後なのに「新商品」のシールが貼っていないのが珍しい。
「乳酸菌の入ったヨーグルトクリームをサンドしました」とあるが、乳酸菌が入ってないヨーグルトってあるんだろうか。
「殺菌した乳酸菌を使ったクリームを使用しています」とのただし書きがある。カルピスと同じわけだが、技術的・コスト的にそれはそうだろう。
味は、無難にヨーグルト味でした。

ランチパック 夏野菜カレー 1個120kcal
仙台工場製。イオン土崎港店にあった。
茶色い全粒粉入りパンにカレーが入っている。夏らしくやや辛めで、野菜の甘み(?)みたいなのもあって、おいしい。
今までカレー系のランチパックはトーストして食べるに限ると思っていたが、これはそのままでもいいと思う。

次は先月から発売中。
ランチパック 十和田バラ焼き風 1個107kcal
仙台工場製。マックスバリュ茨島店で購入。
B級グルメシリーズ。青森県十和田市の「十和田バラ焼き」がモチーフで、十和田バラ焼きゼミナール監修。
本場の本物は食べたことはないが、それを模倣したものを食べたことはある。タマネギがたっぷり入った甘めの牛バラ肉の焼き肉で、おいしかった。

このランチパックでも牛肉やタマネギは原料に使われているものの、タマネギの存在感はなかったし、しょっぱかった。イマイチ。


●食べて応援
震災後、山崎製パンの仙台工場では、東北地方各地産の原料を使ったパンをシリーズ化して発売しているようだ。
特にシリーズ名はないようだが、「食べて応援しよう!」という農林水産省主導のキャッチフレーズがパッケージに印刷されている。
パッケージはシンプルなもので、ヤマザキのロゴが大きめで、珍しく栄養成分表示がない。
秋田では、常時発売されているわけではなく、時々まとめて売られる傾向があるようだ。
少し前は、青森県の太子食品工業の豆乳を使ったクリームを挟んだコッペパンなどがあったが、それはなくなり、現在はこんなラインナップ(紹介するのは一部です)。
ソフトなダブルサンド(山ぶどうゼリー&ミルクホイップ)
蔵王産牛乳5%入りのミルク風味クリームと岩手県産の山ぶどう果汁のゼリーを挟んだコッペパン。
このパンは、100円ショップのダイソーにあった。(他にランチパックや2個入りメロンパンがあった)たけやの番重に入っていたから、他の小売店同様、たけや経由で入荷するのだろう。
買ってから、消費期限がぎりぎりなのに気づいた。スーパーのように値引きされるわけではないのか。
【8日追記】ジャムとクリームのバランスが良く、パンが柔らかくて、おいしかった。2010年にたけやフレッシュランチで岩手県産山ぶどうジャムが入ったのがあったが、それと同じジャムだろうか。

青森県産りんごから2種類。
りんごジャム&ミルクホイップサンド、アップルジャムデニッシュ
こちらはイオンの98円セールで、さらに値引き。
上の「りんごジャム&ミルクホイップサンド」は、青森りんごのジャムと蔵王牛乳のホイップが入っている。
半円形のパン。円形のものを作ってからカットしているのだろうか

下の「アップルジャムデニッシュ」って、たけやの「アップル」とほぼ同じなんじゃ…
 アイシングもかかっているし

ちなみに、たけやアップルはこんな形
(再掲)
比べてみると、似ているけれど違う。
ジャムの果肉感とか、パン生地など総合的には、たけやアップルのほうがおいしい気がした。
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丁目の法則

2012-06-06 23:57:11 | 秋田の地理
1つの町を複数に分割して示す「丁目」。日本独特の風習のようだ。
歴史や全国的なことについては、Wikipediaの項目などをご覧いただくとして、秋田市の場合を少し見てみる。

●最大の丁目
国が定めた方針としては「丁目の数はおおむね4、5丁目程度にとどめることが適当である」としているようだが、北海道帯広市には「42丁目」があるという。
秋田市で最大はどこの何丁目だろうか?

それは「八丁目」で、2つある。
1988年にできた「御野場(おのば)八丁目」と1995年にできた「東通八丁目」。

なお、「保戸野八丁(ほどのはっちょう)」は丁目ではないが、間違って「保戸野八丁目」となっている印刷物を見たことがある。


●丁目の配置
一丁目、二丁目…の順番というか配置について。
北海道では、規則正しく丁目が配置されていて、聞いただけで場所が分かる。東京都でも、皇居に近い方から順にといった決まりがあるそうだ。
道路との位置関係や川の蛇行によって不規則な配置になってしまうこともあるけれど、秋田市はどうだろうか。

秋田市中心部(秋田駅西側)にある、3つの地区の丁目の配置を見てみる。
Googleマップより。マル数字が丁目
まず、青で示した「大町」。1965(昭和40)年の住居表示で誕生した地名。
各丁目は東西に長く、一丁目から六丁目まで、北から南へ向かってきれいに整列している。
一帯は道路がほぼ格子状になっていて、東西に貫く道路が丁目の境になっているだけでなく、おおむね南北の道が番地の境になっているので、分かりやすい。また、六丁目を除く各丁目の南東角で旭川に架かる橋の名前が「○丁目橋」で統一されている。
江戸時代からこうした町割りになっていて、住居表示実施前から丁目が使われていて(旧・大町一丁目~三丁目、川反、本町、米町などの○丁目)、それを活かして命名されたようだ。

次に、赤の「中通」。1966年に誕生。郵便番号は「010-0001」と、秋田でいちばん若い番号が割り当てられている。
ここは、一丁目から六丁目が、北から順に、奇数丁目が西、偶数丁目が東に配置されている。西→東→西→東→西→東という順序。「Z」字型のジグザク配置。
そして最後に七丁目が東端を縦長に固めている。
七丁目が変わった形状なのは、かつてはそのほぼ全域が国鉄の敷地(秋田駅や秋田鉄道管理局など)だったためだと思われる。六丁目までとは別格の扱いとしたのだろう。現在は、民間のマンションなども建っている。

そして、オレンジ色の「山王」。1965年に誕生し、1966、1975年に拡大している。
配置は複雑。
秋田市役所のある一丁目から県庁のある四丁目までは、西→東→東→西という配置で中通とは異なっている。時計回りに一周する配置。
その南を五丁目が固めて、六丁目は五丁目の西隣、そしてその北が七丁目。
六丁目の一部と七丁目の全域は、1975年になってから丁目がついたので、後付けで変則的な配置になったのかもしれない。

丁目は七丁目までだが、その西側には、1975年以降に山王新町、山王中園町など「山王○○町」が誕生している。八丁目、九丁目…としなかったのは、上記、丁目の数の制限への配慮だろうか。


以上、3地域の丁目の配置を見ると、その順番についてはあまり法則性がなさそうだが、「一丁目」の位置はどれも北側かつ西側にあることになる。こういう法則があるのだろうか?
ところが、山王の北にある「八橋本町(やばせほんちょう)」を見てみると…
南側かつ東側が「一丁目」で逆転している
八橋地区や寺内地区では、同様の法則が成り立つ。
しかし、新国道を渡って西側の泉地区では西側が一丁目(横一列なので南北方向は判断できない)。

もしかしたら、「命名時点で秋田市役所にいちばん近い側が一丁目」という法則なのかもしれない。
そう仮定すれば、上記の各地区だけでなく、市南部の牛島地区や御野場地区、東部の桜地区などの各一丁目も、市役所寄りだ。
大町は一丁目より二丁目(市役所の真東)のほうがわずかに市役所に近いが、二丁目の場所を一丁目にしてしまうと、配置がごちゃごちゃになってしまうため、北から順にしたのだろう。

東部の「大平台(おおひらだい)」は四丁目が一丁目より市役所寄りだが、四丁目だけ後からできていた(三丁目までが1997年、四丁目が2002年)。
大平台。北西方向が市役所
大平台の誕生時には、一丁目がいちばん市役所寄りだったので、やはり仮説に該当する。

しかし、土崎地区では土崎港南(つちざきみなとみなみ)一丁目や土崎港中央一丁目のほうが市役所から遠い。
これは地域の拠点である秋田市土崎支所(当時)から近い順とすれば、法則が成り立ちそうだ。(同様に支所があった西部の新屋地区については丁目の付く町名がないので、検証不能)


「秋田市の“一丁目”は、命名時点においてその地域で秋田市役所または支所にいちばん近いエリアである」
確証は持てないが、秋田市のトリビアの1つかもしれません。

※番地についてはこちらで少々
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静岡と岩手のテレビ

2012-06-05 23:29:18 | 旅行記
静岡と岩手のテレビ(テレビ局)の話題をいくつか。
●ご当地CM
静岡旅行記の続き。※前回の記事はこちら
旅先で見るテレビでは、ローカル番組やローカルCMが楽しい。
静岡でこんなCMを見た。
「♪うなされない うなぎ」
歌っているのは、あの小椋佳氏(小椋佳&アルザ)。
この曲は、秋田のスーパーの鮮魚売り場? でかかっているのを聞いたことがあるので、歌は知っていたが、踊りもあったとは!
これは「うなぎのじゅもん」という曲で、春華堂の「うなぎパイ」のCMソングとして2005年に作られたもの。(だからスーパーで流れているのは本来の使い方ではない)
小椋氏が第一勧銀浜松支店長をしていた縁で、作って歌ってもらったようだ。

製造元の春華堂は、うなぎパイばっかりではなく、
とろりんろ~る
洋菓子や和菓子も作っている。こっちのほうがおいしそう。

●各局のロゴ
以前の記事で、「静岡朝日テレビ」の画面右上に表示されるウォーターマークやリモコンを押した時に表示されるマーク(アイコン)が、ズバリ「あさひ」でとても分かりやすいことを紹介した。
他の静岡の放送局はどうだろうか。
静岡の民放4局のロゴ
上の写真の番組表の順序は違っているが、リモコンボタンの番号はキー局のものと一致している。番号順に紹介。
日テレ系の静岡第一テレビ。略称SDT、愛称「だいいちテレビ」。1979年の開局で静岡県のテレビ局でいちばん新しい。
ウォーターマークは無難に「SDT」ロゴ。
アイコンは、
猿?
局のマスコットキャラクター「ダイちゃん」だそうだが、何者かは不明。

静岡朝日テレビは前回紹介したので省略。

TBS系列は静岡放送。略称SBS。ラジオ兼営。
いかにもTBS系列の老舗局らしい局名・略称だ。(ABS秋田放送のテレビが日テレ系になったのは、開局当時の回線事情に制限があったためだという)
 表示も無難
マスコットキャラクターはいないそうで、ちょっとお固い。(秋田放送には「ヨンチャン」なるキャラクターがいる)

フジ系列はテレビ静岡。略称SUT、愛称「テレしず」。
ウォーターマークは「テレしず」
アイコンは、
富士山?
これもマスコットキャラクターで、名は「テレシーズ」。
なんと犬で、種類はシーズーだそうだ(で顔が富士山)。ファミマでおにぎりやアイスとして発売されたこともあるという。

●テレしずいろいろ
静岡といえば「ちびまる子ちゃん」。※ラッピングバスの記事
日曜18時のアニメは、静岡ではもちろんテレしずで放送されているだけでなく、劇中でまる子たちがフジテレビ系列の番組を見ているシーンは、テレしずを視聴していることになる。(テレしずはまる子の舞台である1974年時点で既に開局していた。朝日テレビと第一テレビは開局前だったので、両キー局の番組も、テレしずで放送していたものがあっただろう)
テレしずで見るまる子こそ“本場モノ”(この時は999回目の放送。データ放送画面ではテレシーズの全身像も映ってます)

テレしずのニュース「FNNテレビ静岡ニュース」のオープニングで、いかにも静岡らしいタイトル映像が流れていた。
 
3Dの富士山!
 しばらく上空を旋回(時間帯によってはここで「提供」が流れるのだろう)
Wikipediaによれば、このCGは2001年から使われている(途中でロゴは変更)という。
フジテレビからの全国ニュースも、オープニング部分はこのタイトルに差し替えているようだ。

なお、秋田のフジ系列局AKTのニュースは、ローカルは秋田県地図の静止画CGだっけ? 全国版はフジテレビからの映像をそのまま。

【8月4日追記】テレビ静岡の小林豊代表取締役社長は、フジテレビやその関連会社でディレクターなどをしていたことがあり、「笑っていいとも!」を担当したり出演したこともあったそうだ。2012年夏の27時間テレビにはテレしず社長として出演し、当時のことが話題になっていた。


ちなみに、静岡放送のニュース番組は「静岡新聞ニュース」。
地元新聞社との関係が強い局であり、秋田の「さきがけABSニュース」、青森の「東奥日報ニュース」、岩手の「岩手日報IBCニュース」と同じ形式だ。
でも、オープニング画面はだいぶシンプル

静岡のテレビについてはここまで。
※旅行記の次の記事はこちら

●It's my channel.
最後に秋田ケーブルテレビで再送信している、岩手県のTBS系列局、岩手放送(IBC)。
ゴールデンウィーク明け頃から、ちょっとした変化がある。

どこの民放局でも、番組の合間に自局の名前などを流すCMみたいなのがある。正式には何て呼ぶのか知らないので、以下「ソレ」とします。
昔は「ABS秋田放送です」といった程度のものだったが、最近はキャッチフレーズやキャラクターが登場するものも多い。

IBCの以前のソレは「みちゃおきいちゃおIBC」という、メロディ付きのだったはずだが、新しいソレに変わった。
IBCサイト内の冨田奈央子アナウンサー(今春入社)のブログで5月8日の記事(http://www.ibc.co.jp/announcer/tomita/index.php?itemid=16738)で、ばったり会った上司から「’みちゃおきいちゃお’今日から新しくなるから」と言われたという記述があり、時期的にもソレの更新のことを指していると考えられる。


新しいソレは、番組宣伝CMに続いて流れる短い版と、ソレ単独の長い版の2種類がある。【8日訂正】3種類ある。
どちらも、映像は「IBC」のロゴ(以前からの青い文字のもので、上記静岡放送の「SBS」に少し似ている)を立体的に眺めたもの。映像の視点としては、開局当時の秋田朝日放送の「AAB」のソレにどことなく似ている。

気になるのは、その音声。
外国人の男性がしゃべっていると思われ、短い版では「アイビースィー(IBC)」。長い版では「アイビースィー イッツマイチャヌゥ(IBC. It's my channel.)」と言っているようだ。
【8日追記】「IBC」と言わずに「It's my channel.」だけのバージョンも確認。
背景には、ぴよーんというかぴゅーんというような、効果音も入っている。
【6日補足】↑「長い」「短い」としたが、実際にはトータルの時間(業界用語の「尺」ってやつ)は同じかもしれない。番宣に続くか/ソレ単独かの区別もないかもしれない。したがって、「It's~」があるバージョンは、びっちり詰まっている感じで余裕がない。

声の質は、パナソニックのCMの最後のサウンドロゴ「Panasonic」に似ている。
それに「It's~」という文章もあって、昔(1982年~2000年)のソニーのサウンドロゴ「It's a Sony」も彷彿させられる。


震災のために遅れていた、岩手県での完全地デジ化が終わった(3月末)タイミングで新しいソレを作ったのだろう。
他の局や以前の「みちゃおきいちゃお」のようなくだけたものでなくお固いもので、現代的ではあるが正統派の作りのソレにしたのは、老舗局のIBCらしい。
でも、見るたびに、パナソニックとソニーを連想してしまうのが、ちょっと…
【6日追記】上記補足の通り、余裕がないことと、従来より流れる頻度が上がった(例えば1分間の番宣の最初と最後両方で流れる)ような気がして、個人的には内容の割には「しつこい」という印象も持ってしまう気がする。前の「みーちゃお、きーちゃお、アイ・ビー・シー」のほうがよかった。

それに、今のところ、IBCのホームページには「It's my channel.」の文言は見かけないし、上記新人アナウンサーのブログでちょっと触れた程度。AABのロゴ変更でもそう感じたけれど、変えたからには、もっとしっかり周知したほうがいいと思う。

【9月23日追記】IBCでは、自局イベント等のスポットCMなど内容によっては、従来の「みーちゃお、きーちゃお、アイ・ビー・シー」を使う場合がある。
【2014年7月5日追記】その後(2013年頃以降)、「It's my channel.」はまったく見聞きしなくなった。2014年7月頃には、以前とは異なるメロディの「みーちゃお、きーちゃお、アイ・ビー・シー」が流れるようになった。
コメント (8)
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マックスバリュ

2012-06-04 23:31:57 | 秋田のいろいろ
イオン系列の秋田市土崎に本社があるスーパー「マックスバリュ東北」の話題をいくつか。
●泉店は?
昨年11月、秋田市の泉地区に、マックスバリュ東北の新しい店舗「マックスバリュ泉店(仮称)」ができる計画が明らかになった。
「来年(=2012年)6月27日の開店を目指」しているとのことなので、つまりあと3週間ほどで開店のはず。
現地は…
ぜーんぜんできてません!
まだ更地のまんま。「建設予定地」といった看板などもない模様。どう考えても今月末のオープンは無理。

秋田市への大規模小売店舗立地法に基づく届出が取り下げられたり、住民や市から文句が出たわけではなさそう。
単に遅れているだけということなのだろうが、今後の予定はどうなってますでしょうか。

※その後7月28日に大通りから見た限りでは、引き続き未着工の模様
※関連するかもしれない記事がこちら
※公式にはこういうこと(リンク先後半)になっていた


●早朝営業
イオングループでは、節電対策の一環として、6月から各店舗で早朝営業が始まった。マックスバリュ東北でも実施する。
運営会社や店舗によって異なるが、おおむね、朝7時から9時までに来店した客に対して、セールをしたり、割引券をくれたりするようだ。
早く開店する代わりに、閉店を繰り上げたり、店舗の照明をLEDに替えたりして、節電に配慮しているらしい。

マックスバリュ東北には、24時間営業の店舗がある。
24時間営業の店でも今回の早朝営業をしていることになっているけれど、それって、あんまり意味がないような気がしてしまう。(まあ、その時間帯に買い物するお客さんにとっては得になるわけだけど)

早朝営業が始まることを伝える5月30日付のプレスリリースでは、「ご取材のお願い」としてマスコミに取材に来てくれるよう求めている。取材を受け付ける店舗は、24時間営業の秋田市の茨島店
「ご取材のお願い」
ところが、実際の報道を見てみると、確認できた2つのテレビ局(AABとどこか?)は、どちらも秋田市の港北店が映っていた。港北店は9時開店だったものを2時間繰り上げて7時に開店するようになった。
AABのニュースより
24時間営業の店を取材するよりも、その日から開店を早めた港北店を紹介したほうが説得力があるのは、もっともなこと。
マスコミ側から「茨島店ではちょっと…」という声が出て、取材店舗を変更したのだろうか。


●WAONにチャージすれば
だいぶ前から、マックスバリュ東北の折込チラシを見て、気になっていたことがあった。
5の付く日に、WAONへ5000円チャージするごとに、ティッシュペーパー1個をくれるという。

ティッシュペーパーって、ポケットティシュだろうか、それともWAONの犬の絵でもついたボックスティッシュだろうか?
なかなか5の付く日にマックスバリュへ行く機会がなくて謎だったのだが、先日、やっと実現した。

もらえたのは、
このティッシュでした(思い切って1万円チャージしました)
ポケットでもボックスでもなく、プライベートブランド「トップバリュ」の中でも価格重視の「ベストプライス」のティッシュ。自分とこの売り物をくれるのだった。
商品名は「ティシューペーパー」。生協の商品で昔から似たようなのがあるけれど、厚紙の箱ではなく薄いポリプロピレンの袋状のものに入っている。中国製。枚数は300枚(150組)、紙の寸法が若干小さく、パルプ100%だけど一般的なティッシュよりやや硬い(ごわごわする)。でも、普通に使う分には支障はない(人それぞれでしょうけれど)。
5個178円で売られているらしいので、1個当たり35.6円。

WAONのようなプリペイド型の電子マネーは、いわば財布。
自分の財布に5000円入れる度に、35.6円くれるのと同じことで、けっこうお得ではないでしょうか。

今回はサービスカウンターでチャージしたら、ティッシュとともに、レシートに「済」のスタンプを押して渡された。
レジやイオン銀行ATMでチャージした場合でも、そのレシートや明細をサービスカウンターへ持っていけば、ティッシュをくれるのだろうか?
できれば末永く続いてほしいキャンペーンです。(1万円もチャージしてしまったので、当分機会がなさそうです)
【8月5日追記】その後、7月25日までは確実に実施していた。しかし、8月5日のセールのチラシにはその旨の告知がなくなっていたので、やめたのかもしれない。後日復活するか?
【9月14日追記】折込チラシによれば、9月15日から復活するとのこと。(9月5日まではなかったはず)
要はやる期間とやらない期間があるので、ティッシュが欲しければチラシをよく見て(あるいは恥を忍んで店で聞いて)計画的にチャージしたほうがいいということになる。
【9月14日追記】一部店舗の折込チラシに「9/5から12/25までの「5」のつく日」と、おそらく初めて、ティッシュがもらえる期間が明示された。「お客さまわくわくデー特別企画」という名称のようだ。こうして情報を示してもらえると、分かりやすくてありがたい。
【2013年3月15日追記】折込チラシによれば、「お客さまわくわくデー特別企画」は2013年3月15日から再開された。【25日さらに追記】3月15日には店舗に行って実際にもらってきた。でも、3月25日に行ったところやっていない気配だった。(この日は「ザ・ビッグ」店舗のチラシにはその旨の記載がなく、マックスバリュ店舗はチラシ自体なかった模様)連続ではなく、単発で実施するように変わったのだろうか?
【2013年4月6日追記】4月5日には実施され、チラシでは次の15日も25日も実施されそうな雰囲気。3月25日だけ実施されなかったのだろうか?【4月14日追記】4月14~16日の3日間、「秋田ノーザンハピネッツ応援セール」の一環として、秋田市内の店舗で5000円チャージでティッシュプレゼントと、WAON購入で300円分の商品券(だったか?)プレゼントのキャンペーンが行われた。店内の掲示で確認。チラシには記載なし。
【2013年9月5日追記】2013年の夏には、一切実施されず。9月5日のチラシにおいて「9月5日から12月25日(の5のつく日)」に実施されることが告知された。毎年、ある程度同じ時期に行われるのだろう。
※その後、2014年秋にはこのようなことになった。


それから、マックスバリュ東北では、マイバッグ持参のスタンプカードがある。※レジ袋が有料化されている、青森県内や秋田県由利本荘市の店舗は除く
20個たまるとトップバリュ商品限定の100円割引券になるので、1回当たり5円相当を引いてくれることになる。たまに(何日と決まっているらしいがイマイチ不明)、スタンプを2つ押してくれる日もある。

ところが、6月は「環境月間」なので、毎日スタンプを2つくれるらしい。
毎回10円引き。これもちょっとうれしい。

【10月15日追記】マイバッグ持参スタンプカードは2012年9月末で廃止された。10月からはイオンリテールなどと同じく、袋を辞退するごとに2円引く方式に変わった。
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ブロック/表示等

2012-06-03 22:29:17 | 秋田のいろいろ
●ブロックの境界
先週お伝えした、秋田県道と秋田市道それぞれの歩道に敷かれているタイルの話の続き。

市道の中央通りでも、融雪装置の新設工事が進んでおり、西側(旭川寄り)はすでに完成して新しいタイルが敷かれている。
ここも東洋工業製「TOYOユニバーサルペイブ」が採用されている。色は薄いグレーがメインで、一定間隔で濃いグレーがランダムに配置(←うまく説明できませんが)されている。

中央通りの西端「北都銀行本店前」交差点では、県道と市道が交わる。
県道側の歩道は広小路の続き(協働社跡・産業会館跡・みずほ銀行前を経て)ということになるので、広小路と同じニットー製「木曽グラニット フルモジュールシリーズ」が敷かれている。だいぶ前に設置されたものだと思われる。
中央通り越しに駅方向。手前が県道
したがって、この交差点北東角(「秋田農林ビル」というかつて農林中金が入っていたビルの角)が、2種類のブロックの境界。
県道側の点字ブロックは、古い規格かな
2社のブロックがせめぎ合っている。
今回敷かれた秋田市の点字ブロックが若干県道側に“越境“している。
接続部分の曲線など、若干無理があるようにも見えるが、運用上は問題ないと思われる。

道路のブロックを完全に統一する必要はないと思うけれど、こうクッキリ分かれているのも、なんかヘンな気分。


以下、古い写真から、紹介できていなかったネタです。
●詳しい工事看板
広小路のお堀沿いの歩道(県道)。
こうして見ると独特の景観だ
そういえば、今年はお堀沿いののぼり旗は設置しないのかな。(花見期間中は設置されていたようだけど)

歩道の一角で、工事が行われている。
撮影時は、重機と仮設トイレ(向かいのアトリオンのトイレを借りればいいのに…)があるだけだが、時によってはボウリング調査みたいなのをしていて「自転車は降りて通行してください」といった看板が立っている。
その「ご迷惑をおかけします/○○を××しています」の看板。
「地中熱を利用した歩道融雪施設の採熱孔を掘削・設置しています。」
これまたずいぶんと詳しい解説で、かえってピンとこない。
要は「ヒートポンプを使ったロードヒーティングを設置しようとしていて、そのための穴を掘ってます」ってことだろうか。
以前も記事にしたけれど、同じことを説明するにしても、いろんな書き方があるものです。


●“主要じゃない地点”標識
秋田駅の東西を地下トンネルで結ぶ自動車専用の県道「秋田中央道路」。
その東側の出入口の交差点。
交差点の向こう側の中央がトンネル、脇を直進すれば秋田駅東口
以前の記事で紹介した2010年初夏の時点では、なかったモノを発見した。(今年の正月の話なのですが。それ以前からあったのかもしれません)
2010年に設置された文字表示装置と赤色回転灯の上にある

「トンネル入口」という縦書き看板
何も今さら、こんな場所にそんなことを書いてもらわなくても、ここでトンネルの入口であることは分かるよ…
と思いながら考えてみると、この看板は白地に青枠・青文字というスタイル。
これって、案内標識の1つ「主要地点」を示すものではないだろうか。いわゆる「交差点名」の標識。

主要地点標識は、道路管理者が設置するもの(ここの場合は秋田県)。
信号機に取り付けるなら県警との調整が必要になってしまうが、自前で管理する文字表示装置の上に設置するのなら、それは不要。
だからこんな場所に付けたのかもしれない。(同様の例が、国道13号線「古川添」交差点で見られる)

といっても、看板は東向きに1枚しかないし、この場所はやや気づきにくい。
それに、地点名を表示している地図サイトにも、ここは掲載されていない。今どき英語表示もないし、「トンネル入口」という命名自体、もうちょっとなんとかしてほしい気もする。
これじゃあ、“主要”地点でなく、“主要じゃない”地点だ。


●新屋の電柱
花見の時に、新屋地区で発見。
電柱に表示が(ここは消火栓の旗がない)
なんか、秋田市西部市民サービスセンターへ避難とか何メートルとか書いてある。

東日本大震災後、想定外というか想定される最悪の津波が発生した場合のことを想定して、各自治体などが対策を立てている。
秋田に住む多くの一般人も、「もし、ここに津波が来たらどうなるか」を考えたことがあるはず。
全国的には、その地点の標高を示した表示を、各所に新たに設置している所が多いようだ。

さて、この新屋の表示は?
「洪水時避難所」
新屋の表示はそれではなかった。
「秋田市/秋田河川国道事務所 H23.03」と表示があるので、一昨年度末(震災の頃)に設置されたと思われる。
表示されている高さは、標高などではなく「想定浸水深」で、「この地域は雄物川がはん濫すると○○m浸水する可能性があります」とある。

したがって、津波とは関係なく、近くの雄物川の洪水を想定した表示のようだ。
秋田市よりも河川国道事務所のほうが文字が大きいので、雄物川を管理する国交省の主導で設置されたのだろう。

今までは、あの大きくて河川敷が広い雄物川があふれ、さらにあの堤防が決壊するようなことはまずないと思っていたが、何が起こるか分からないから、備えは必要なわけだ。
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秋田での今後のセブンイレブン

2012-06-01 23:28:32 | 秋田のいろいろ
ついに昨日、秋田県内にセブンイレブンが開店した。※前回の記事
報道によれば、開店時に約30人の行列ができた店もあったそうだし、終日賑わった模様。
秋田市への進出は来年春とのことで、個人的にはちょっと拍子抜けして興味が薄れてしまった。

しかし、開店前日の5月30日に、セブンイレブンの取締役常務執行役員が秋田県庁で記者会見を行い、その内容から今後の方針が見えてきたのは興味深いので、ここにまとめておく。
※秋田魁新報31日付の経済面と秋田建設工業新聞のオンライン版からの情報です。また、記者会見をした役員が魁新報社にあいさつに訪れた際、インタビューにも応えており、その内容も含みます。以下、各項目の最後にカッコ書きで出典を示します。

●最初の3店舗が横手市、美郷町だった理由等
・「秋田でも雪が多いとされる地域に出店することで、通年の輸送時間や来店客数のデータを集めたい」(インタビュー)
・3店舗の特徴は「店内壁面の装飾に秋田杉を使用」、震災の復興需要で建設資材が高騰しているため「軽量鉄骨を使用」(インタビュー)
・「愛知県のトヨタホームと提携した 「トヨタ工法」 を採用」、鉄骨量は従来の「半分の10t」「2割以上のコスト縮減」(建設工業)

・秋田の店でも「1店舗当たり1日66万9千円(国内全店の平均日販額)の売り上げを目指す」(インタビュー)

●この次の開店予定
・「現在施工中の3店 (横手市三ノ口店、 湯沢古館町店、 横手松原店) 」(建設工業)
・「8月には湯沢市、11月には大仙市に出店」(魁)

●さらにその後は
・「県内出店については、 26年度 (27年2月末) までの3カ年で累計約100店舗 (24年度20、 25年度40、 26年度40) を目指す計画」(建設工業)
・「秋田市内は来年春に初弾を出店し、 26年度にかけて40から50店舗を目指す方針」(建設工業)
秋田県内のセブンイレブンの半数が秋田市にできることになる

●どこにできるか
・「出店に当たっては交通量や高齢者比率、県民の所得環境など約700項目を調査し、一定の基準を満たすエリアを選定。」、秋田では再後発となるためその基準は「他県よりも厳しくしている」(魁)
・「今回出店する3店舗がロードサイド型だったものの、 今後についてはあくまでマーケットを重視し、 ロードサイド以外の形態もあり得る」(建設工業)
→ファミリーマートは中心部に少なく郊外やロードサイドに偏っている印象があるけれど、セブンイレブンはそうはならないかもしれない。

●県北部そして…
・「現段階では県北地域への店舗開設は計画していない」(魁)
・「中期的には秋田市までを一つのくくりとして展開する方針。 ただ、 将来的に県内で専用工場などを設置することがあれば、 県北や青森県での出店も可能性があるとした」(建設工業)
→県北部でも、岩手県に近い鹿角辺りなら、盛岡から直接輸送できそうだから、店ができてもいいと思っていたが、あくまでも秋田市を経由して北上する方針ということか。そしてさらに北上して青森(津軽地方)にセブンイレブンができる可能性もなくはないということか?(ただ、その理屈だと、岩手県から青森県南部地方へ進出していないという現状もあるから、期待してはいけないのかもしれないけれど)

【2日追記】
●セブン銀行ATMについて
開店した3店舗には、もちろんセブン銀行のATMが設置された。
秋田市内の既存の4か所・4台と合わせて、県内には計7か所・7台が稼働している。

なお、秋田市の4台は、従来は、フォンテ秋田地階と西武秋田店1階に各1台ずつ、野村證券秋田支店に2台が設置されていた。
それがいつの間にか、野村證券が1台になって、大和証券秋田支店に1台設置されていた。大和証券が2011年からATM業務をセブン銀行へ委託していることに伴うものだと思われる。
なんやかんや言っても、秋田市内の4台とも秋田駅西口から徒歩圏内だし、野村證券と大和証券はどちらも中通四丁目の中央通り沿いだから、大勢に影響はない。

秋田県内へのセブンイレブンの大量出店はすなわち、セブン銀行ATMの増加である。
これを見越して、がめつい秋田銀行は、今まで無料だったセブン銀行ATMでの入出金(平日昼間)を今年3月から有料化した。※この記事末尾
もう1つの北都銀行は、5月28日から新たにセブン銀行との提携を開始した。セブンイレブン開店に合わせての動きかと思うが、やっぱり出金に手数料(秋田銀行と異なり入金は無料)がかかる。どっちもどっちだ…(北都はイオン銀行ATMでは無手数料なんだっけ?)
コメント (17)
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歩道のブロック

2012-06-01 00:20:35 | 秋田のいろいろ
当ブログでは今まで何度か、道路(主に歩道)に敷かれているブロックを取り上げた。
道路の美観向上や透水性のために採用されていると考えられるが、色によっては照り返しが強くて夏は通りたくない道があるし、使用しているうちに目地から草が生えたり、すき間や凹凸ができたり、車の出入りでぐらついてしまうなど、素人目ではデメリットも少なくないように感じる。
なお、今までの記事では、このブロックのことを「インターロッキングブロック(またはインターロッキング)」と呼んでいたことが多かった。しかし、以下に紹介する実際の製品名ではインターロッキングの呼称を用いていない。何か定義があるのかもしれない。


再開発事業がまもなく完成する秋田駅周辺では、秋田県と秋田市がそれぞれ管轄する歩道において、融雪装置(ロードヒーティング)の新設または更新工事が行われている。
そのため、新品のブロックが敷かれることになる場所も多い。
工事中はブロックが山積み(無防備な気もするが、こんな重いものを盗むヤツはいないか…)
工事現場の一角に、新しいブロックが置かれていた。その箱などを見ると、ブロックの“出自”が判明した。


まず、秋田県道の広小路。
工事区間では、既に設置されているブロックと同じものを採用。
車道寄りの左端が新品。柵より右の大部分は以前の使い回し?
長方形と大小の正方形のブロックを組み合わせている。色は薄いグレー中心でアクセントで規則的に濃いグレー(小さい正方形のみ)が入る。
段ボール箱に入って納品されるようだ

 「木曽グラニット(R)」
岐阜県土岐市に本社のある「株式会社ニットー」という建築土木用景観資材メーカーの「木曽グラニット フルモジュールシリーズ」という製品であることが分かった。
「グラニット」とは、英語で花崗岩、御影石のこと。木曽地方は御影石の産地のようだし、箱に「MADE IN JAPAN」とあるので、東海地方から運ばれてきたのだろうか。
メーカーのホームページ(http://www.nitto-web.jp/product/t_full/)によれば「木曽グラニットは強度が高く舗装用タイルとして開発された舗石タイルです。」「発売以来35年に渡り全国に納めさせていただいております。」「再生原料(風化花崗岩が主体)を50%以上使用した環境にやさしいリサイクル製品です。」などとある。

一見、表面がツルツルしているように感じるが、既に設置されている区間をいつも歩いている経験上、雨や積雪時でも滑るような危険を感じたことはない。
「コタタキ面」といって、表面に細かい刻み目が入っているためのようだ。

この製品には、10数種類のカラーバリエーション(色調)があるが、広小路のものは「白みかげ」と「黒みかげ」。
白みかげは正方形と長方形の2種が使われ、別に視覚障害者誘導用ブロック(点字ブロック)も木曽グラニットブランドを採用しているので、都合4種類【訂正・5種類(下記追記参照)】が使われている模様。
いちおう型番を挙げると、(カッコ内は段ボール1箱当たりの個数と重量)
FK-2020:フルモジュールシリーズ 白みかげ 190×190×20 (16個約27キロ)
FK-1010:フルモジュールシリーズ 白みかげ 90×90×20 (76個約29キロ)
FK-1010-BG:フルモジュールシリーズ 黒みかげ 90×90×20 (76個約29キロ)
FUJ-3030-SY:視覚障害者用舗石 特黄 290×290×20 (6個約24キロ)
【追記】さらに白くて細長い190×90のものもあり「FK-2010」だと思われる。
また、カタログにはそれぞれの1平方メートル当たりの価格(材料のみ。工場渡し、運賃別)も掲載されている。FK-2020は9300円。
白みかげ以外の色は「カラー」扱いで、若干値段が高くなる。(広小路では採用されていないが、FK-2020のカラー版は10500円)


一方、秋田市道の仲小路。
仲小路は、約30年前に敷かれたカラーブロックがそのまま使われていたので、すべて新品に替わるようだ。
新しいブロックは今までとは形も色も違う。
正方形で表面に筋状の凹凸があり、目地がほとんどない
最近の秋田市はこのブロックを好んでいるようで、色は異なるが南大通りなどの歩道、さらには担当課が異なる千秋公園のポケットパークにも採用されている。
個人的にも、正方形だけの同じ形が並ぶためか、あるいは目地が目立たないためか、すっきりして見えるし、表面の凹凸がいかにも滑りにくそうで安心感があって、嫌いじゃない。

この製品は箱ではなく、木製のスノコみたいなのに乗って納品されるらしい。
上の写真の通り「東洋工業(株)三重工場」とある。(隠れているけれど「要返却」といった内容も記載されているようだ)
点字ブロックのほうは「高松工場」
東洋工業株式会社」は、香川県高松市に本社があるエクステリア・景観商品メーカー。公共施設向けから一般家庭向けまで手がけている。工場はいくつかあり、三重工場は津市にある。

仲小路で見たのは「TOYOユニバーサルペイブ」という商品のうち、200×200×80の不透水性のもの。(インターロッキングはブロック自体に透水性があると思っていたが、これはないのか)※場所によっては厚さ6センチの製品が使われている可能性もある
県道は厚さ2センチのブロックだったが、こちらはずいぶん厚さがある。重さにはより耐えられるだろうが、融雪装置の熱が伝わりにくいかもしれない。

※県道でも竿燈大通りのブロックは厚さ5センチ以上はあるものだ。ということは、広小路のものが特に薄いということか。
再掲)竿燈大通りのブロック。2009年の更新工事で再利用されるため復元途中の光景

「ペイブ(pave)」とは、英語の「敷き詰める」の意味。
公式サイト掲載のカタログによれば、やはり目地が小さいのが特長で、車いすやベビーカー通行時の振動を軽減できるという。表面の筋は「ノンスリップライン加工」としている。
また、側面に溝状の凹凸を設け、それを噛み合わせて設置することで不陸(凹凸)を抑制できるようにもなっているそうだ。
 たしかに側面に溝がある
表面のノンスリップラインと平行な側面は(敷いた時に)前後方向、直角に交わる面は天地方向に2本と、溝の向きと形状が異なるようだ。
したがって、敷設する向きを揃える必要があり、他のブロックに比べてデザイン上の自由度(色は別として)は高くないのだろう。


今まで気にも留めていなかったが、当然ながらブロックも工業製品なわけであり、メーカーがあって商品名が付けられていて、それぞれの個性があるのだった。

※続きはこちら
※秋田市道のブロックには微妙な違いがあることが分かった。こちら
コメント (6)
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