田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

男児熱射病死

2018年07月20日 | 日記
 かわいそうなことをしてしまいました。坊やの「行きたくない」を、先生はわがままと思ったのかな。「疲れた」を、甘えと勘違いしたかも。小学一年生、イヤイヤ病は無いと思います。ご飯を食べない、眠らない、お風呂に行きたがらない、みんな理由があります。大人の都合を無理強いしても、子供には通用しません。
 
 自分の子供なら、日々の成長が、親も知恵を働かせなければ通用しなくなります。食事までお菓子を我慢させる方法、お風呂に喜んで行く、自分から布団に行きたがる、などなど、妻といつも相談していました。
 
 そんな私達ですが、娘が生まれて半年頃の話です。私の帰宅が少し遅く、私は夕食、妻が娘をお風呂に入れている時でした。娘の楽しそうな声、しばらくして妻の悲鳴。「なんかおかしい!来て!○チャン」と、娘の名を呼びながら、私に救いを求める叫び声がしました。

 慌てて風呂場へ行くと、半目の白目で、娘がダラリと妻に抱きかかえられていました。バスタオルでくるみ、体をゆすりましたが反応がありませんでした。妻は泣きながらオロオロするだけです。
 
 「急に意識が無くなった、どこもぶつけていない。どうしよう死んじゃう」私は「○坂医院へ行こう、まだ診察時間だ」子供を抱えて病院へ走りました。医院は最後の患者が帰るところでした。
 
 私達は慌てすぎて、財布も保険証も戸締まりも、なにかも忘れて来てしまいました。看護婦さんの心配そうな顔、妻は青ざめていましたが、先ほどとは全く違い、気丈に振る舞っていました。私は走って家に戻り、財布と保険証、娘の服を抱えて再び病院へダッシュしました。
 
 病院の玄関で聞いた娘の泣き声、思わずへたり込みました。医師の「お父さんもこちらへ来なさい!。こんなに熱のある子をお風呂へ入れるなんて。運が悪かったら死んじゃいますよ」今で言う熱中症でした。
 
 私達は娘の熱のサインを見落としていました。それからの私達は、お風呂へ入る挨拶、お互いの額をくっつけ合うことにしました。娘はこの挨拶が大好きでした。